「2度見推奨」何者 sachyさんの映画レビュー(感想・評価)
2度見推奨
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2度見て色々みえてきた。
「10点でも20点でもいいから自分の中から出してみなよ!」
自分が何者になれるかすら掴めていない若者。自分につける得点は底抜けに高いが、社会からの評価は残酷なほど低いものだ。それをある程度悟りはじめているからこそ、目の当たりにするのが怖い。
Twitterという匿名の舞台で自らを発信し続けたタクトは烏丸が発信するカッコ悪い舞台と同じだった。
若者は気づいていないかもしれないが、100点に向かって努力する過程を大人はカッコ悪いとは思わない。それで生まれた結果が10点であったとしても、その姿勢を続けていさえすればいずれは何かを生み出すことを社会は知っている。
自分が何者になれるか。それを決定するのは果たして自分自身なのか社会なのか。自分が何者なのか。それを見ているのは自分自身なのか社会なのか。ネットで情報過多の今、若者は生きやすくなったのか生きにくくなったのか。
原作も読んでみたくなった。
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