「モンスター化」何者 文太朗さんの映画レビュー(感想・評価)
モンスター化
これは、ネタバレになるのか、タクトが最後にドアを開けて建物の外へ出ていくシーンがあるのだけど、ほっとする。先に人生を歩いた者としては、本当によかったと思う。
この映画は就職戦争をこれから迎える子供達には難しくて理解できないと思う。現在進行中か、経験した人じゃないと話の奥底が見えないだろう。
誰にでもあること、だけど言葉にして言えてた時代はなんでもなかったことなのに、今の子供達はつぶやくかわりにTwitter、SNSを使う。文字に残る。また残る。また残る。そうするとそれはその子を包み込んで巨大なモンスターになる。とても嫌なモンスターになる。怖い時代だ。この映画は就職戦争を描いた映画ではなくて、本当は文字が残ってしまうTwitter、SNSの怖さを描いた作品なんだろうと思った。
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