「映像は綺麗だけど設定が滅茶苦茶」君の名は。 たつじんさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は綺麗だけど設定が滅茶苦茶
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久々に見た二回目。
映像、特に背景の描かれ方は美しい。素晴らしい。
ただ話の流れで彗星に何かあるよなと思わせておきながら、その後しばらく背景に彗星が出てこないことから、あー何か隠してんのねと思い始めたら、すぐになんだ時間軸が違うんだねとひとりで気がついちゃって、そしたら会えなくなってからの話の展開が読めちゃって冷めた。
設定も都合良すぎるなあと思うところがあり、
1.代々続く入れ替わりで、なぜ今回だけ三年ズレているのだろう。地理的にも遠い東京なのは何故?
2.一葉は入れ替わったような夢を覚えているのに、三葉はなぜ覚えていないのだろう?お母さんの二葉も覚えていなかったのだろうか?父はその入れ替わりの相手だったのか?
3.なぜ瀧は三年前に戻れるの?しかもあの時間帯だけ?
4.入れ替わりのタイミングがストーリーのためのタイミングになっていて、なんの根拠もない。繰り返すが三年違っている理由もない。ランダムである理由もない。
5.入れ替わりの背景を持った一族であることは分かるが、代々続く神事を司るなら巫女ではなく神主が必要なのに父はその立場を放棄しているし、誰が三葉の今の神主なんだろうか?
他にもあるはずなのだが、これだけでも理解が進みにくいのはわかると思う。
もののけ姫や千と千尋の神隠しのような重厚な設定を見いだせなかったので、伏線回収してることにはならなかった。あまりに設定が薄っぺらい。
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