「普通」君の名は。 ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
普通
過大評価を受けている作品という印象。
それなりにストーリーもいいものの細かな整合性に欠ける。特に、わからないのが、互いの名前を忘れないように互いの手のひらに名前を書くところそこで瀧が三葉の手のひらに好きだと書くところには思わず「はぁ?」となってしまった。(それは個人の価値観の違いだと思うし、僕はそんなロマンチストじゃないから全く共感できなかった。)
また、三葉と瀧が互いをなぜ好きになったのかというのも落ち着いて考えてみるとおかしな話である。我々観客はお互いの入れ替わり生活をアニメ特有の俯瞰視点で見てるから互いを好きになっても問題ないように感じるがどちらか一方の視点からみてみると、なぜ相手の事を好きになったのだろうと疑問に思う。
また、入れ替わり生活中に絶対に一回はカレンダーを見るだろう、ということはカレンダーにかいてある西暦から時間軸のずれによっぽどのアホでない限り気づくだろう(まぁそこで気づかないことで後で相手の手に自分の名前ではなく好きだという気持ちを書くアホさ加減を表現しているのだろうか)。
これらの点を改善したらもっと評価される作品になったのではないのだろうか。
声優は主役二人はよかった。個人的には三葉の声が可愛かった。長澤まさみは声優には向いてないんじゃないだろうか。というか、プロの声優さんを使った方がよかったという役がいくつかあった。
ちなみに、映画でわからない部分は小説を読めというのは映画オリジナル作品としてはどうだろうか?
映画本編ですべての伏線を回収し主物語を全部説明できる状態にした上で他のキャラたちのスピンオフ小説をというのはわかるのだが。
RADWIMPSの音楽はとてもよく音楽がかかるタイミングも物語を盛り上げるのに一役買っている。
余り深く考えて見ないことをおすすめします。
勢いだけで見たらいい映画。