「すばらしい!」君の名は。 まっぱさんの映画レビュー(感想・評価)
すばらしい!
すばらしい映画です。おそらく響かない人には響きません。なぜならこの映画のテーマは、本当に大切な何かを失った人への思いや共感だからです。最初の30分は退屈でB級です。しかし、この映画は、恋愛をテーマにしていません。恋愛映画としってはあまりに雑なつくりで、逆に言うと監督は、恋愛自体をB級としかとらえていないか、少なくとも手段としかとらえていないようです。ストーリーの後ろに、失った大切なものとの永遠の記憶と後悔、反省や救いという人間の本質的なテーマが隠されています。最後にすれ違いの二人が幸せな出会いを持って結ばれます。しかし、それは、おそらく失った大切な人とまた出会いやり直したいという人間の救いを表現したものであり、まぼろしなのだと思います。夢であるがこそ崇高なもので、運命や人間の存在の本質であるように思います。そういった生きる上での本質を描写している意味で最上級の映画だと思うのです。
「失った大切なものとの永遠の記憶と後悔」なんてこの映画の中に描かれていましたっけ?
「都合のいい奇跡が起こってリスクなしに欲しいものを全部手に入れる」という子供っぽい結論しか描かれていなかったように思いましたが・・・
面白いという点では同意ですが
映画の解釈はちょっと違うような気がします
まず新海誠作品を観てみるとわかるのですが
彼はうまくいかないもどかしさや報われない思いを描くのが得意な監督です
そして、映画の情報を漁るとわかるのですが、この映画はプロデューサーの意見で本来の形から変わったいます
新海監督はもっとドロドロした展開を考えていたようですが
プロデューサーの意見であそこまで爽やかになったようです
そんな切なさと再開のストーリーではないかと私は思いました