劇場公開日 2016年8月26日

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「純粋に感動しました」君の名は。 nekoloveさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5純粋に感動しました

2016年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

某極音劇場で鑑賞。
事前に作品に対する賛否の声があるのは知っていたけど、自分は素直に感動しました。
いい歳して(いや、歳だからか?)途中で切なくて何度も涙が流れました。
ストーリーは私は大満足です。色々と意見もありますが、せめて世知辛い現代社会の中、映画の中だけはご都合主義でもキュンキュンして素直に感動すること、私は大賛成です。その方が幸せだし。
絵はとても美しく、人物のデッサンも男女入れ替わりの仕草含めて秀逸の出来で不自然なところがなく、アニメーションの出来そのものがとても素晴らしいと感じました。絵が素晴らしいので、見ていて気持ちがいいです。
私、キャラクターの足の長さや頭身などのデッサンとか気にするのですが、この作品ではちゃんと標準的日本人の体型が表現されていて、不自然さが無いキャラクターデザインにも好感が持てます。
ローカルな町に住んでいる私にとって、山間部の小さな町の表現も実にリアルに感じました。
一番びっくりしたのは、町内防災無線放送のスピーカー音が山にこだまして聞こえてくるシーン。
まるで実際に自分の地元で放送されている音を聞いているようで、あの効果音はリアル現場収録?と感じてしまうほどの本物感でした。(映画館の音響設備にもよるかも?)
劇伴もとてもシーンにマッチしていて、感情移入推進薬として涙を誘ってると思います。
絵や音、ストーリーのどれもが素晴らしいと感じた中で、唯一気になったのは彗星と流れ星の描き方かな?本物はあのようには見えない。ちょっとそこだけ違和感を感じながら観てました。
それにしても、私は素晴らしい作品だと思います。帰りの駅の雑踏の中で、普段は田舎者にとってはうっとおしいその混雑感が、なぜだか映画の帰り道は幸せに感じられました。

nekolove