「溢れる」君の名は。 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
溢れる
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切なさが止まるところを知らない。
冒頭のテンポのいいやり取りを見つつ、最終的には、胸が締め付けられるような切なさを抱くのだろうなと思ってたら、見事にそうなった。
賑やかに、でもとても静かに2人のエピソードが紡がれていく。
なんでもない台詞に涙したり。
でも、その涙の理由が自分でも分からない。
きっと流す場所も理由も人によって違い、その理由に本人すら気づかない。
そのくらい心の深くに響いたのかも。
音楽とのシンクロ具合が、異常なほど良くて、煽られまくった。
絵がとても美しい。
この国の近代的な美しさと古来から受け継いできたであろう美しさを堪能できる。
そして、ショッキングでパワフルだ。
逢魔ヶ時に重なる空間。
もどかしくて、もどかしくて…すぐそばに居るのに触れられない切なさといったらない。
お互いの感触を確かめられた奇跡とそこに至る演出がとても好きだ。
心が騒いで、ざわついて…気持ちが体内を駆け巡ってたような時間であった。
ただ…発電所の爆破は、ちょと受け入れられない。そこまでの理由に全く納得がいかなかった。
後は…複数回観に行きたいにはならなかったなあ。
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