「あざとい」君の名は。 flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)
あざとい
悪くはないんだけど。観に行って損はしないとは思うんだけど。
予備知識を一切持たずに観に行ったので、中盤、単なる入れ替わりではなく3年のタイムラグがあったこと、三葉と糸守町がどうなったかを知ったときは驚いた。
でもその後の展開は安直かつ恣意的。
唐突に「忘却」設定が出てくるし。今まで記憶に問題はなかったのに、どうして急にそんな話になるの?ああそうか、クライマックスかラストで「君の名は?」ってセリフを言わせたいからか・・・ほーらやっぱり言った(笑)
勘ぐれば、「君の名は」というタイトルが先にあって、無理に話をそれに合わせた感がしてしまう。オリジナルは知らないけど、それでもこのタイトルでなければアンテナに引っかかることはなく、おそらく観に来ることもなかったから、そこはまんまと引っかかったわけだけど(笑)
この忘却設定がなくても話は成立したろうから、後半の展開に少しシラケたのが残念。
なに?プロデューサーは川村元気か。
・・・そうか猫で引っ掛けた次はこれか。
あざといやつだな。
それと彗星の核が分裂してから墜ちてくるまでの時間が短すぎ。軌道計算して避難指示を出す程度の時間もないって(笑)
つか、そもそも分裂したばかりの核が燃えていたぞ!!あれは地球の大気圏内の出来事だったのか!!
・・・んなわけはない(笑)
そんな近くまで接近してたら本体の方が地球に衝突する(笑)
まあ、地球からあれほどの大きさに見える分裂核が地球に衝突して、あんな小さな町の一部程度の被害で済むのかとか、彗星に関してはツッコミどころが多すぎて失笑するしかない。
ファンタジーなら何やっても良いと思ってるか、メインの観客層(高校生~20代?)の知的レベルを非常に低く見積もってるか、どっちかな?