「ボーイ・ミーツ・ガール」君の名は。 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
ボーイ・ミーツ・ガール
恋愛映画は「ボーイ・ミーツ・ガール」。それは「ミーツ」つまり出会いの後を描くもの。対して本作はボーイとガールが如何にして出会うかをフックとして話を転がす「ボーイ・ミーツ・ガール」。似た作品はいくつかあるけど個人的には『ターンレフト・ターンライト』を想起した
『ターンレフト・ターンライト』を想起するというのは結構トンデモ作品なんじゃないの?という意味。特に発電所をアレする展開は笑った。ただラストは『ターンレフト・ターンライト』ほど狂ってなくて甘々の『時をかける少女』という感じ。端的に言うとそこまで面白くなかった。うーん
なんで俺がハマれなかったかは多分明確で…それはRADWIMPSの音楽がうるさ過ぎるから。まあこれはほんまに生理的な問題なんやけど音楽が合わなかったらキツい。『秒速5センチメートル』なんかもそうやけど新海誠監督は音楽の情感に頼り過ぎ。映画はMVじゃダメだと思う
ただ良かったところもある。個人的には新海誠監督特有の写実的な作画は嫌いなんやけどその中で時折見せるファンタジックな描写にはハッとさせられた。特にカメラ(はアニメなのでないけど…)を徐々に引いていって湖が2つになっているのを見せる演出は素晴らしかった
とりあえず新海誠をポスト宮崎駿なんて言うのはやめたほうがいい。別にファンでもないけどそれは宮崎駿をナメ過ぎって話。細田守然り
やっぱり庵野秀明だろう
『君の名は。』はクリストファー・リーヴ主演の『ある日どこかで』にも近いな。あれは一部ではカルト的な人気があるらしいけど
コメントする