劇場公開日 2016年8月26日

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「新海監督らしさを残しつつ新境地も見られる素敵な1本」君の名は。 Kaa-Kaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0新海監督らしさを残しつつ新境地も見られる素敵な1本

2016年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

個人的に予告を見た限りではRADWIMPSさんの主題歌も合わさって軽快なラブコメという感じがしており、今までの新海作品にはない感じだなと思っていました。
最初の方はテンポよく2人の入れ替わり生活が描かれており、時折劇場から笑い声なんかも聞こえる楽しいシーンもたくさんありました。
新海作品というと叙情的で静かで切ないというイメージがありましたが冒頭の方は真逆といってもいいくらいです。ですがここも楽しんで見られるもので新境地だな…!と感じました。
しかし中盤以降はSF的な要素が強くなり、あぁ新海監督だ…と。個人的にはほしのこえや秒速に通ずるところがあるなと思いました。

また作画はさすがのクオリティでした。スタッフ陣が豪華なだけあるな!!!という感じです。ですが言の葉や秒速のような独特のフチ取り(?)みたいなものは薄れた気はします。それでもこの映画にはそちらのほうがあっていたかなと。彗星のシーンなんかはやはりとっても美しいのですが、糸守の神秘的な景色や東京の雑多ながらも洗練された感じが素敵です。絵画が動いてるみたいなレベルです。流石と言わざるを得ません。

キャラデザもZ会のときにも参加されていた田中さんです。田中さんのキャラデザは今風な感じがありつつ、アニメ感があまり強くない感じがしていたのでいい意味で垢抜けた感じはあります。

声優さんですが神木くんはもちろん、上白石さんもとてもお上手で脇を固める皆様も文句なしです!
声優陣はもちろんですが市原悦子さんは本業なのでは…??と思うくらいお上手でした!!!

新海監督らしさを残しつつ新境地も開いている誰にでも見やすい映画です。作画の綺麗さはぜひ劇場で体験していただきたいです!

ぼ〜ろ