劇場公開日 2016年8月26日

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「今までの新海作品とは一線を画す」君の名は。 Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今までの新海作品とは一線を画す

2016年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

この作品は間違いなく新海監督の集大成であり、最高傑作だと思う。
デジタルの使い方も今までの作品では見られなかった思い切った物が多く、静かな新海作品なのに映像に迫力があり観ていて飽きない。その為、今までの新海作品の弱点であった「映像に動きが無くて退屈」というものが解消されている。キャラクターたちも生き生きと動き回り、表情も多彩で感情移入が出来、詩的でどこか遠い感じだった今までの新海キャラよりも好感が持てる。
そしてなにより音楽の使い方に加え、それに合わせた演出が究められており耳も退屈しない。「秒速~」の最終章を超える演出は無いだろうと思っていただけに驚いた。新海監督の伸びしろの広さを見た気がする。
ベタ褒めであるが不満が無いかと言えばそうでもなく、私の様に新海監督の作品が好きであると、逆に「これは思ってた新海作品と違う!」と首を傾げてしまうかもしれない。
作品の出来としての意味と、新海監督の新境地を象徴する作品ということで、「一線を画す」と書かせていただいた。

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Ko Fu