「郷愁とジェットコースターの疾走感」君の名は。 鋼鉄の髭さんの映画レビュー(感想・評価)
郷愁とジェットコースターの疾走感
良い意味で期待を裏切られました。
これまで見た新海監督の作品の中で、最も好きな作品の一つになりました。
まず、上映開始して程なく、登場人物が喋り出す方言と景色。飛騨の景色と言葉が見事に描かれていました。
そしてシーンは東京に移り、一目で分かる新宿の風景。
何も事前情報を入れずに見ましたが、どちらの土地にも縁深い私には、『帰りたい!』という気持ちを強く引き起こされずにはいられませんでした。
ストーリーも、
ファンタジーと思って見ていたら、群像小説やミステリー、ヒューマンドラマの要素もてんこ盛り。
ジェットコースターのように起伏が続き、精緻にリンクしたテーマ曲と相まって正に息つく暇も無い疾走感を感じられました。
ある程度人数を絞り込んだ、登場人物の丁寧な心情描写もさることながら、何よりも監督の、日本への愛情を強く感じました。
また見たいです。
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