「一度は見て欲しい、心が震えた作品」君の名は。 塩サバさんの映画レビュー(感想・評価)
一度は見て欲しい、心が震えた作品
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良かった。もっと観たかった。悔しい。悔しい。
構成、グラフィック、声、全てが美しくて綺麗で。鳥肌が何度も立った。
べた褒めも嫌だから一つ言うなら、挿入歌はいささか過剰だった。
けど挿入歌の一つ、スパークルはすごく好みだった。
なによりキャストもそうだけど、製作陣がすごい顔ぶれで。ジブリ「千と千尋」「もののけ姫」の作画監督。「あの花」「心が叫びたがってるんだ」のキャラデザの人。
人物の線の柔らかさ、繊細な表情や仕草にいちいち心が掴まれて泣く暇もなかった。
お互いの見る世界に憧れ見惚れて、反発しつつ次第にお互いがいるのが当たり前になるふたり。
けれど、星が降る空と壮大な景色の中、息が触れ合う距離にいても決して出逢えない。手を伸ばしても届かない。
忘れていく大切な記憶と、半身がもぎ取られていくような虚無感。駈け出すふたり。
乙一さんの短篇「calling you」を連想しました。
声もこの作品の重要な要素なので、一度は映画館で見ることをお勧めします。
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