劇場公開日 2016年8月26日

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「人と人の“結び”は時も運命も超えて」君の名は。 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人と人の“結び”は時も運命も超えて

2016年8月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

“。”がアリナシだけのこの同タイトルから往年の名作メロドラマをどうしても思い浮かべてしまうが(今の若い人、知ってるかな~(^^;)、勿論全く別物。
が、こちらもある意味、壮大なすれ違いラブストーリー。

新海誠監督最新作。
宮崎駿、細田守に続く次世代のアニメーション監督と言われてるが、多くのファン同様、「ほしのこえ」から新海作品に魅了されてたので、メジャー遂にキターーーッ!!
圧倒的な映像美、繊細な心理描写…。
「秒速5センチメートル」にはどれだけキュンキュンさせられ(照れるぜ)、「言の葉の庭」の美しさにはどれだけ吸い込まれたか。ジ○リのパクリ!…と一部では不評だった「星を追う子ども」も自分的には悪くなかった。

率直な感想。
魅了された。今回も。
これまでの手腕を遺憾なく発揮しファンを満足させる事は勿論、題材的にも新たなファンを増やすのにぴったり。初メジャー作品としても上々。

夢の中で心と体が入れ替わった田舎の女子高生・三葉と都会の男子高校生・瀧。
二人のカルチャー・ギャップならぬ“男女ギャップ”。
三葉と入れ替わった瀧は自分の胸をモミモミ。
おしとやかだった三葉が突然男の子っぽい性格に。
瀧と入れ替わった三葉は自分の下半身に付いてるものに赤面。
普通の男の子だった瀧が突然モジモジナヨナヨくんに。
そりゃ周囲もドン引きするわ(笑)
瀧は三葉の体で胸を揺らしてバスケするわ、三葉は瀧の体で彼のバイト先の憧れの先輩と仲良くなるわ、勝手な事しやがって~~~!
これまでの作品では余り見られなかったコミカルな要素を多く含んでおり、マイルドな新海作品は新鮮。

ヒロインの三葉が可愛い。
巫女姿はハッとさせられる美しさ。
瀧のバイト先の先輩がマジ美人!
女性キャラが魅力的なのも新海作品の特筆事項(と思っている)。
神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子らボイスキャストも悪くなかった。
(とあるワンシーンに、過去作品のキャラが多分特別出演しており、気付いた人は相当な新海ファン!)

ある時二人は、入れ違いが夢でなく、現実である事に気付く。
入れ替わりも突然途絶え、瀧は意を決して三葉に会いに行くが…。

そこで知った事実。
実は何となく予想出来たが、それにまつわる衝撃の展開までは予想出来なかった。
ファンタスティックな青春ラブストーリーが、思いもよらない別ジャンルへ。
ここからが本作の大きな見所になるが、公開されたばかりの作品故ネタバレにもなってしまうので、中盤からの展開を伝えたいのに言えないこのもどかしさ!
強いて言うなら、○○を変えようとする二人の姿には胸熱くなる。
そして彗星。1000年ぶりの地球への大接近が幻想的なムードを醸し出すと共に…!

岐阜の飛騨地方をモデルにしたという舞台の田舎町の美しさは一見の価値あり。
RADWIMPSによる楽曲も作品にマッチ。
心揺さぶるストーリー、美しい映像と音楽の“結び”は、これぞ新海作品の真骨頂!

物語のキーとして印象に残ったワードが、“結び”。
二人の出会いは決して大袈裟ではなく、本当の奇跡。
時も運命も想いも超え、巡り巡って、奇跡は誰にも訪れるかもしれない、人と人の“結び”。

近大
snowさんのコメント
2018年1月26日

私は映画館に6回観に行ったんですが、すごく自分の好みな作品で自然と涙を流してしまったりする場面が4ヵ所ぐらいありました(^^)イラストや自然の風景も綺麗だし好きな場面は電車で組紐を渡すところや、やっぱり最初で最後だけど瀧は瀧として三葉は三葉として出会えたあの貴重な短い間の場面(*^^*) 手のひらを見るとスキダの文字 その場面が一番泣いたかもしれませんが。 あと口噛み酒を飲んだ後に転んでしまって彗星が見えたあとの回想シーンというのでしょうか?そこも好きでお母さんとの別れ悲しかっただろうなとかいろいろ思っちゃいました。 学生時代に瀧は瀧で三葉は三葉で出会えたのは、あのカタワレドキの短い間しかないので二人に学生時代の思い出をもっと作ってあげたかったなと思いましたo(^o^)o でも最後は階段で巡りあえたので感動しました(*^^*)

snow