劇場公開日 2016年8月11日

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「X-MENサーガ、最後(?)の戦いはインパクトで勝負」X-MEN:アポカリプス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0X-MENサーガ、最後(?)の戦いはインパクトで勝負

2016年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

シリーズ史上、最高最大規模の破壊工作ッ!天変地異ッ!カタストロフィ!無茶だらけなインパクトの洪水がッ!スクリーン狭しと奔流するッ!駆け抜けるッ!アメコミはこうでなくちゃ!これぐらいのハッタリかましていこうぜ!という、派手さ重視のディザスター映像が次々と眼前に映し出されるぞッ!見逃すなッ!

という感じです。はい。伝わりますでしょうか。とにかく派手です。この割り切りがいいな、ていう。や勿論、この映画はX-MENシリーズなんで、ミュータントが活躍するのは当たり前(ミュータントが暴れた結果の破壊工作でもありますし)で、そここそが中心です。けど、今作はシリーズの中でも特に画的なインパクトに拘った印象を受けます。
ビル倒壊や橋の崩落なんて序の口で、今回は地球規模の天変地異ですから、都市消滅シーンなんて結構エグいです。思わず口が開いちゃう。おまけに崩壊した都市の真ん中に建造物まで簡単に創造しちゃうんだから。インパクトを狙ってない訳ないよね、ていう。宿敵アポカリプスの参入で絶望感ハンパないです。コイツが全部やっとるからね。X-MEN勢、勝てる訳ねえべ、ていう。

『フューチャー&パスト』から登場のクイックシルバー君の活躍もやはり視覚効果的にインパクト大で。物語の枠外から本筋に絡んできて、ここまででっかい見せ場作っちゃうんだ、ていう。あれはちょいと痺れましたね。

なんていうのか、過去作品の話の辻褄なんてもう関係なく作ってます。正直、整合性はちょいちょい取れておりません。それでもお馴染みメンバーの若かりし頃、その活躍をバッチリ描いていますし、諸々のファンサービスに抜かりはありません。
そうですね、ファンを楽しませようとする心意気というのかな、矛盾してでもインパクトを取る!みたいな感じでしょうか。

ロロ・トマシ