日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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おもしろい(興味深い)けど面白くない。
綾野剛。人気だけじゃない。いい俳優。
当たりやった。
期待はほどほどだったので尚更。
このご時世に、こんなに欲望、悪意を出した邦画を作れたのが何より素晴らしいです。(園子温映画とはまた違って)
ひと昔の邦画の匂いを感じました。良い。それが良い!
時代背景も良いが、なにより綾野剛の熱のある演技。
まぁ、ラストあたりの歳食った感じは置いといて。最初の真面目な男から、"S"になった後の男がまあ滅茶苦茶で。
滅茶苦茶っつっても警察内部が相当滅茶苦茶なんですがね。
主人公はほんっと、努力の仕方が間違っていたのです。生まれた時代も。それさえ違えば凄い男になったに違いない。
周りの影響がそうさせたんですよね。
北海道警察、かなり信用ならなくなります、この映画見るとw
いや、もう警察自体どうなのかっていう。。。
たんたん
私は何を見たの?
映画を見る前にモデルになった『稲葉事件』をWikiで予備知識を入れて視聴。
「へー」と思いながら見た作品は理解できない倫理観と正気の沙汰としか言えないセリフの連発に「おい!おい!おい!おーい!」と突っ込みが止まらなかった。
願わくば出来の悪いフィクションと思いたいけどノンフィクション……。前半はコメディ、後半はホラー。
見終わった後、もう一度wikiを読んで「あのシーンこの事かっ!!」と背中が寒くなった。
他の人も書いてるようにこれは警察に限った話しではない。
善し悪しではない。社会でOUTでも周りの環境ではOKの恐怖。
諸星(稲葉)は最初からクソの中だったのだ。
そして最後のセリフ。
第三者から見たら良いように利用され、使えなくなったから全部の責任を被せようとしてるの見え見えなのに、それを一人で被おうとしてるワケでなく本気で自分の行動が正しく道警に感謝してる?
それが本当ならその洗脳っぷりは下手なマインドコントロールよりずっと怖い。
単純な話し、正義ってなんだろう?
各悪党共のセリフ、モヤモヤするけどある意味正論。
自分の正義は本当に正義なのか?
うん、やっぱりこの映画のジャンルはホラーかもしれない。
綾野剛のPVか?
『凶悪』の監督の新作、ということで観に行ってそのお陳腐さがなんともな一本。
とにかく綾野剛氏が良くも悪くも足を引っ張る。
ネタも展開も面白い、面白くなりそうなのに。
CMでもまだやる綾野剛節、眉根にしわ寄せれば良いとされる演技と、耳のピアスに失笑。
「誰が柔道の猛者なの?」と思うくらいに説得力の無いのは。
主演のチョイスも、演技も含めアウトとしか思えない。
主人公がとにかく軽い、チャラい、厚みがない=魅力がない。
ケッタイな老けメイクで失笑を呼ぶくらいなら、いっそCGで若くしたピエール瀧氏を主演にしたほうが、もっとゾクゾクするような黒い魅力のある作品になっただろう。
(映画も商売、観客を動員しなければいけないのは解っているけれども)
作品の印象として、例えれば。
モータースポーツが分かりやすいか。
原付レースで面白いと思われた選手が、原付のままプロレースに参加するような暴挙。
今の世代の役者の職業意識を考えてしまう作品。
自称女優の方が、もっと酷いと思うのだけれどもね。
強烈だけど面白い!
日本映画は安泰。
マンガの映画化がいまの日本映画界を席巻しているこのとき、本作のような不良性感度の高い日本映画に出会うとニヤッとしてしまう。
実録の形式をとっていて、僕らの世代はいやでも「仁義なき戦い」(深作欣二監督)を思い出してしまう。
綾野剛や中村獅童は別にして、YOUNG DAISや植野行雄、田中隆三、みのすけなど、あまり馴染みのない役者たちが、水を得た魚のようにスクリーンの中で立ち回っている姿を観ると、何か未来の日本映画は安泰だと思える。
田中隆三などはもうベテランで、本作を観ると力量はちゃんと備わっている役者であることは間違いない。
白石和彌の演出も「仁義なき戦い」の延長上にある感じである。ただ、本作にはユーモアがある。緊迫感だけで押せるところでもふっと息を抜く瞬間がある。それが映画を豊かなものにしている。
そういう演出をすることで、北海道警は組織犯罪を行っていないように見えるから不思議だ。
掛け値なしに面白い映画である。
綾野剛に時間をあげて
綾野剛すごいね
予告詐欺のドキュメンタリー映画
予告を見てぶっとんだコメディー色の強い映画だと思い込んでいたので、全く印象が違って少しがっかりしました。
後から調べてみると、監督は「凶悪」の人。そりゃあんなドキュメンタリーのようになるなと納得しました。
ピエール瀧や中村獅童の筋が通ってるような悪役ぶりはさすが。「凶悪」もそうですが、ピエール瀧の腹黒い感じが超こえー。
終始たんたんと同じペースで進み、大きな起承転結があるわけでもなく、また着地点も見えないため、最後の方はお尻が痛くなりました…。
たぶん、フィクションを含む警察の不祥事を暴くドキュメンタリー映画だと最初から思って見ていれば、印象は違っていたんでしょうね。
同じ北海道が舞台でも、「そこのみて光輝く」とはまた違ったクズな綾野剛を見れる作品でした、
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