日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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餃子耳
警察って色々と大変なんだなぁって、これが実話なんだから驚き、ヤクザと紙一重、同業者や特に北海道警の方々、本作を観た現職の感想を聞いてみたい。
柔道って体型にしてはか細い綾野剛は少し力み過ぎな演技で違和感がありながらの頑張り、ラッパーのコは一時の金子賢みたい、皆が誠実で一生懸命に手を染める悪行を忙しなくコミカルに描く楽しさ。
やはり覚醒剤は怖い、どんなんでも身の破滅を招く、あんだけの事をしておいて捕まるのはシャブだもん。
綾野剛の出世作
早速、機動捜査隊の諸星という名刺であちこちに売り込みにかかる。徐々にヤクザとのコネを得て点数を稼いでゆく諸星。順調だったときに、村井(ピエール瀧)が女子中学生を買ったとして淫行で逮捕。
拳銃取締りが使命となった諸星。Sにチャカを買わせて検挙し、それで点数稼ぎ。それも資金不足となり、自らヤクを売って資金作り・・・本末転倒というか、いったい何をやってんのか(笑)
そんな不正人生、とにかく点数主義に明け暮れた一人の警察官。最後には自らシャブ中になってしまい、逮捕されるに至る。点数主義ってのは日本の警察ものの特徴かもしれなけど、不正ばかりの警察を描くなんてのは日本映画もハリウッドに近づいてきたんですね。
題名に嘘がある。
小役人の手柄捏造に「日本で一番悪い奴ら」なる題名で盛る嘘に撮る動機の希薄さを勘ぐる。
「県警対組織暴力」松方に目力顔力で劣る中村獅童は終始サングラスに隠れ逃げる。
昭和、バブル、平成へ実際のテンション低下のままに撮らぬのが腕なのに。
イケメン演技から距離をとっている綾野剛に好感持てます
柔道が強いことで道警に入って貢献して、「ウッス」としか返事できなくて、犯人追跡場面でまずシートベルトをするような、お酒も飲めなくて煙草も吸わないウブな「青年」が先輩に教育されて、素直にその通りにして頑張って、点数稼いで沢山表彰されて(表彰状を壁一面に貼ってあるのには泣けた)、兄貴、オヤジとまで呼ばれて慕われて、最後は道警から手の平返し!汚ーい!「諸星さんは、エースです💕」と言ってた婦警ですら態度豹変!このやろー!と思いました。
実話を基にした重い話だけれど、笑える所を沢山、特に前半に持ってきたのは救いでもあるし良かった。
刑事ってみんなヤクザに見える感じがする。形から入るんだね。黒系の柄入りシャツ、サングラス、ヘアスタイル、歩き方、目つき、声の出し方、話し方、どやし方、蹴りの入れ方…。それら全部マスターして、でも、ヤクザにならず明らかに刑事である諸星くん凄い!
綾野剛は、色々な演技がちゃんとできる凄い役者さんなんだと思った。
レビューで書いている方、結構いらっしゃったように、伊丹十三の映画のテイストを感じました。懐かしい!
ところで、ギョーザ耳のヤクザって有り得ないのかー。それともギョーザ耳なら警察官だとまず判断するのだろうか?何だか新鮮なものの見方だった。
息切れするような演技力
主人公達が繁栄し、ある出来事から転落していく様は「ウルフオブウォールストリート」を思い起こさせました。
一見ブラックコメディかと思いきや、終盤はバキバキのシリアス展開に持ち込まれます。この高低差が作品の切れ味を極限まで高めていました。
綾野剛をはじめとした、外連味のある演技は観ていてわくわくしましたし、一方で当時の道警への皮肉が込められているのかもしれません。
デニスの植野行雄さん、個人的に助演男優賞です。
俳優陣の演技力がさすがな映画
凶悪の監督さんなので、エグい映画を想像していたが、そんなことはなく、ストーリー展開も楽しめた。綾野剛は演技うまいなー。新人時代、エースとして自信満々に活躍する時代、悪行がバレて左遷される時代と一人の刑事の生き様を見事に表現していて、この人に対する見方が変わった。そして、ピエール瀧。裏社会の人間を演じたら、迫力があるし、やっぱりうまい。
それでもやっぱり銃は怖い
白石和彌監督ということで、前々から気になっていたこの作品を鑑賞。しかし、綾野剛が悪い警察官ということで不安が残る。
そんな不安は全くいりませんでした。
鳥肌が立つほどの怪演っぷり。
中村獅童も生き生きしてましたわ。
北海道警察に就職することになった柔道経験者の諸星(綾野剛)は、村井(ピエール瀧)から裏社会に飛び込んでスパイを作れと助言され、その言葉通りスパイと共に危険な捜査に踏み込んでいく。
先程も言ったように、綾野剛の演技がすんごい。
この映画の評価の内7割は綾野剛に対しての評価。
若い頃の初々しく頼りない諸星から、歳をとり昔のような華麗な動きが出来なくなった諸星まで、全てが素晴らしい。動きや顔立ちに口調や声の出し方まで。
他の演者もなんだか楽しそう。
問題を起こしたけれど、ピエール瀧とTKO木下はめっちゃいい。この2人はもっと映画に出て欲しい。役者としてもかなり好きなふたりなんだけどな〜。
前半は30分はニヤっとしてしまうし、応援したくなる。うっすと返事をする姿や必死に名刺をくばっているシーンには思わず笑ってしまった。
けど、ヤクザとの関わりが慣れてきて色んな欲が出てくるのはどうも好きになれない。
お色気シーンが多過ぎるし、かなり退屈。別にこれを求めてないんだけどな〜。
孤狼の血のような衝撃は無し。
綾野剛の独走と言った感じで、特に大きく盛りがるシーンもなければ感動も無い。編集は非常にいいのだが、迫力に欠けるな。
それでも、全体的に見ればなかなか楽しめるヤグザ映画でしたのでまぁ満足かな。
というか、最近よくススキノって聞くな〜。どこかの探偵さんもそこに居たよね
半フィクションと思って観れば。
実話ではなく、実録物であると感じました。
実録物ってのは、実際にいた人物を題材にして、想像力を駆使して作る半フィクションのこと。
主人公の所属が警察であるという一点以外は、ヤクザ映画でさんざん使い古されたネタの使い回し、繰り返しにすぎず、演技は部分的に光るものの、評価に値しない映画としかいいようがありません。
身から出た錆だけど。
いや素晴らしい。綾野剛ってこんなにいい役者なんだな。大好きになったわ。
もう全てにおいてこの映画は軽快に悪いことしてて最高に愉快だった。超面白い。めっちゃ陳腐な言葉だけどこの言葉がこの映画に一番ふさわしいと思う。何回でも見れる面白さ。
ただこれが実話ってのと、最後1人で背負い込んだのはどこか良心が残ってたからなんだろうな。あとこういう警察とかいうクソ組織が未だに蔓延ってるのがもう嫌で嫌で仕方ないね。特に彼以外が誰一人として罰を食らってないのが憎たらしくて仕方ない。死ねよ!って思う。胸糞映画まであるよこれ。とにかく社会にはクズしかいないことがよくわかる作品でした。自分がこうならないとも言い切れないっていうのが怖いよね、特に主人公の最初の人柄見てると。
星10点
この映画、何回観てるだろ。
綾野剛が好きなのもあるけど、スピード感といい、いろんな意味で大好きな映画です。
内容がハードな所とエロがあるので、誰にでもおすすめ出来る内容ではないのですが。
綾野剛扮する諸星刑事が
最初、クソ真面目な青年が日に日に染まっていく感じ
中村獅童ははまり役過ぎて
デニス植木?
何につけ文句の付け所がない。
ミイラ取りがミイラになる内容ですが、これが実話でって所がまた最大に興味をそそられる。
何にも考えたくない時に観る映画なので、何回観ただろ。
ふと、最後の方に出てくる新人刑事
中村倫也くんだー
初々しい
おもしろい
実際に起こった事件って、まじか。
こんなヤバイ人達に私たちの生活って守られてる?のかと思うと、マジで怖い。
人間ってほんとーに単純で浅はかで、弱いなーとこの映画を見て感じた。警察という、権力のある立場にいながらも、上層部には逆らえない方々。そんな弱い人間が権力もっちゃダメなんよねーっ。
白石監督作品のユーモア溢れた演出がいつも好きです。
暴力にシャブにチャカに濡れ場に。とてもじゃないけど、どれも簡単に描きにくいもの達を、みているこちらがアハハと笑いそうになる、ってか、笑っちゃう映像にしてしまうところが。好きです。
役者さんもとても良かったです。
本当の悪とはなんなのか。
道警では、諸星以外の人間が1人も捕まっていないとしてありましたが、これが日本の警察じゃー!ってのが最後の映像ですね。日の丸ドーン。
やりたい放題警察
昇進点数稼ぎの為にヤクザと手を組んだり、不正を行なってでも銃をかき集めたり、金の為にシャブをまいたりとやりたい放題した刑事の話。実在した「稲葉事件」が元となる。
ノルマ警察と呼ばれる部分を面白おかしく。
成果のためなら何でもあり感があり、真面に堂々と反論出来る奴が1人もいない状態は「ホント日本警察大丈夫か⁉️」さえ思えてしまう。
都合良い時は周りは文句言わず、都合悪い時は主人公:諸星(綾野剛)のせいになる。
以前の行いが逆効果となり、徐々に何もかも失っていく諸星。
若い青年に一本背負いされた時何想う?
中々見応えある警察事件。
この壮大的な事件でも関与を逃げ切った人間が居たというのも皮肉。
もう少し青木崇高などの刑事が絡んで欲しかったな。いつの間にか蚊帳の外になってた💦
余談ですが、デニス植野は中々愉快なパキスタン人役だった☺️
サメエキスの件は「虎狼の血」でもありましたねぇw
こういう小ネタ好きです。
悪ノリが過ぎるように見えてしまう
舎弟の結婚式のスピーチで感動できない。そこまで散々調子に乗っておいて、感動的な事を言われてもなぁという。
つまり、エンターテインメントや犯罪映画としては1級ながら、どこか心を本当に震わせるという所まで映画が至っていない。
綾野剛は借金を作ってまで警察という組織の中で結果を出そうとする。それは組織というもののある真実を突いたものではあるのだが、この映画においてはただの皮肉に成り下がってないだろうか。なぜ綾野剛がそこまでやったのか、必然性というか、彼の魂みたいなものが自分には今ひとつ見えてこなかった。
警察にしても銃ロンダリング組織にしてだが、今ひとつ釈然としないのが、今現在の普通の感性として組織というものよりも個人の幸福を追うのが当然の考え方だと思うのだが....女とか出世とか仕事への強迫観念じゃなくて綾野剛個人の幸せのあり様がもう少し示されていれば心が動かされる作品だったのではないかと思う。銃組織の友情のあり方が「ヤクザノリでボーリングをする事」で本当に良かったのだろうか。彼らオリジナルの青春を表現する手はなかったのだろうか。
綾野剛の演技力は買う。ストーリーにはあまり引き込まれないが。
麻薬中毒の綾野剛の演技にリアリティがあった。ホステス役の矢吹春奈という女優さんが可愛かった。しかし何より実話に基づいているというのがすごい。
実話とは知らなかった。
本当にあった話だったんですね。
映画の後に調べてみたら、警察の不祥事に大きく踏み込んだ作品だということがわかりました。
そしてご本人も生きていることを知りました。
警察の逮捕者が1人もいない。
この当時、この事件はどれほど大きな話題になったのでしょうか。
日本にもこなような、権力に立ち向かう力強い作品があることがわかって嬉しかったです。
悪の巣窟
面白かった。
実話を元にした作品を演じきった綾野剛。
警察史上最大の不祥事としてしられる、北海道県警で起きた麻薬事件。正義に溢れた青年警官が刑事に着任した事から始まるストーリー。偶然かもしれないが麻薬に取り込まれ、処罰される前任の汚職刑事をピエール滝が演じているのも事実は小説よりも奇なり。一介のマル暴が汚職に手を染め自らも薬に溺れる凄まじき転落具合を綾野剛は見事に演じている。個人的には途中まで2枚目で線の細さを感じていたが終盤にかけてのシャブ中の演技は見ものであり、ピエール滝から指導受けたか、リアル過ぎる、笑笑。警察に、はびこる不信感はその複雑で秘匿性の高いいびつな組織にはびこる。それを見事に描ききった作品であった。
綾野剛ってたしかイケメンでしたよね…
堕ちていく過程でどんどんカッコ悪くなっていく綾野剛の気迫がカッコよかった。
それと中村獅童!歌舞伎役者と俳優という二足のわらじ?を履きつつ、立派なヤクザ?チンピラ?を演じきってました。
後味はあまりよくなかったですが、役に入りこむ俳優魂を見せてもらったような作品でした。
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