劇場公開日 2016年6月25日

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「悪ノリが過ぎるように見えてしまう」日本で一番悪い奴ら ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5悪ノリが過ぎるように見えてしまう

2020年3月25日
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笑える

舎弟の結婚式のスピーチで感動できない。そこまで散々調子に乗っておいて、感動的な事を言われてもなぁという。
つまり、エンターテインメントや犯罪映画としては1級ながら、どこか心を本当に震わせるという所まで映画が至っていない。

綾野剛は借金を作ってまで警察という組織の中で結果を出そうとする。それは組織というもののある真実を突いたものではあるのだが、この映画においてはただの皮肉に成り下がってないだろうか。なぜ綾野剛がそこまでやったのか、必然性というか、彼の魂みたいなものが自分には今ひとつ見えてこなかった。

警察にしても銃ロンダリング組織にしてだが、今ひとつ釈然としないのが、今現在の普通の感性として組織というものよりも個人の幸福を追うのが当然の考え方だと思うのだが....女とか出世とか仕事への強迫観念じゃなくて綾野剛個人の幸せのあり様がもう少し示されていれば心が動かされる作品だったのではないかと思う。銃組織の友情のあり方が「ヤクザノリでボーリングをする事」で本当に良かったのだろうか。彼らオリジナルの青春を表現する手はなかったのだろうか。

ニックル