劇場公開日 2016年6月25日

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「70~80年代の東映ピカレスクかな?( ゜o゜)」日本で一番悪い奴ら マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.570~80年代の東映ピカレスクかな?( ゜o゜)

2016年6月29日
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鑑賞方法:映画館

実際に起こった「稲葉事件」をベースにした作品と言う事で鑑賞。
主演の綾野剛さんが熱演して、出世と警察と言う組織に翻弄された主人公の諸星を熱演。

70~80年代の東映「ピカレスク」作品を彷彿させる様な作りでテンポも良く、2時間ちょっとがあっと言う間でした。
もちろん、昔の東映ピカレスクの役者の方々に比べたら、その熱量や役者の格は劣るかも知れないけど、自分的にはこれぐらいの方が重くなくて観やすいです。
綾野剛さんの翻弄される様も堕ちていく様も物悲しく、反面教師としてと、悪さの美学にも憧れるがやはりこうはなりたくないとしみじみ…。

ただ、当時の東映作品に出演されていた役者の方が出てた方が成田三樹夫さんみたいな役者さんが出演されてたら、もう少しビシッと締まるのかなと思います。

役者さんやテンポよりもこの作品のベースが実際にあった警察内での不祥事の方がビックリ。もちろん脚色はあったとしても事実は小説より奇なりに唖然。

細かい事を言えば、警察内での不祥事の部分があまり描かれてないのとパチスロは80年前半には無かったのではないかな?と言うツッコミは思い浮かびました。

松王○