「ギリギリのフェアネス」ヘイトフル・エイト 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ギリギリのフェアネス
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すっごく面白かった。
悪タレばかりで、逆に安心して観てられる。お前、ソコ撃たれてもしょーがないよな、という感じがいい。
首吊り人の流儀がいい。
罪人を裁くのはオレじゃない。オレは生きたまま連れて行くだけ。あらくれ者のギリギリのフェアネス。
海千山千なはずの首吊り人が手紙を信じてたのもいい。
性善説なんて通用しない世界で、あんなの信じるなんて甘くてバカでダサくてオボコい。笑われてツバ吐かれて当然だ。
でも最後、二人がウソと分かっていて手紙を読み返すところが凄くいい。バカな首吊り人が信じたかったものをバカにしないで終わるのがいい。対立していたはずの二人が「信じるのも悪くないよな」と共鳴して終わるのもいい。
ちょっとシンミリした感想になったが、映画自体はそんなシンミリをぶっ飛ばす仕上がりで、大変楽しかった。
グワっと佳境になだれこむカタルシス。最高だった。
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