劇場公開日 2016年3月11日

  • 予告編を見る

「夜のヘンタイたち。」インサイダーズ 内部者たち ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5夜のヘンタイたち。

2016年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

原作は漫画らしいがこれがすこぶる面白い。よく出来ている。
韓国政財界を舞台に、裏金事件を巡って欲望に取り憑かれた男
たちの激しい駆け引きが展開する。政界の策士、ヤクザ、検事
という立場の違う3人の男の三つ巴合戦。とはいえ、圧倒的に
策士の立場は上にある。裏切りに次ぐ裏切りに最後まで勝敗が
読めず目が釘付けになるが、暴力シーンは相変らず凄惨なので
なかなか開けていられない。なんですぐ切り落とすわけよ~汗
ビョンホンの記者会見で幕を開ける本作、何で手袋してんの?
と思ったらあらら、義手だ。なんでそんなことに?という場面
から遡って過去の顛末が語られる。策士に裏切られたヤクザと、
ファイルをヤクザに横取りされた検事。つまり二人とも恨みは
策士に向けられて当然なんだけど何せ立場が弱い。ノンキャリ
検事は功績を上げるために捨てられたヤクザを利用するが…。
さすがのビョンホン、演じるヤクザ役が見事にはまっている。
ボロボロになりながらも決して諦めてはいない、利口なんだか
バカなんだか分からないその表情も完璧。彼を利用するも失敗
に追い込まれる検事も負けてはいない。彼の表情もまた読めず。
柔和な顔してトンデモない策士がいつギャフン!となるのかと
こっちは待ち遠しい限りなのだが、さてさてどうなりますか~
唯一笑ってしまった夜の接待。何だいありゃ!バカまる出しだ。

(後半からグイグイ追い上げてゆく。ビョンホンの台詞がいい)

コメントする
ハチコ