「映画好きに捧ぐ映画愛の映画」ヘイル、シーザー! kenseiさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きに捧ぐ映画愛の映画
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結構遅めでの鑑賞となってしまいました。
結果、レビューなどの評価では少し低めですが、個人的にはどハマりした映画でした。
コーエン兄弟の作品は、割と人を選ぶそうですが、今回もまさにそんな映画だと思います。
舞台は1950年代のハリウッド。そこにはスタジオシステムに圧迫されている人々の姿があります。いい作品を生み出してもスタジオにお金を持って行かれてしまったり、1人の人間なのにスターだからと何度も離婚させられたり、と。そこに米ソ冷戦によって共産主義が入ってきて、かなりしっちゃかめっちゃか。マスコミやスタッフ、スターなんかも飲み込まれていく。
確かにスタジオシステムには何らかの問題があり、それらは間違っているのも明らかです。ただそれでも、お金や思想に押しつぶされないのは何故か。そこには映画を愛している、その純粋な愛があると思います。
僕はこの映画は、映画好きに捧ぐ映画愛の映画だと思います。正直映画の歴史を知っていないと分からないネタが多々あるので映画好きが好むのはまず間違いないと思います。僕が映画館に行った時も、ほぼ人はいなかったのですが、全員の笑うポイントが一緒でした。
もっと早く見に行っとけばよかったと思った映画でした。
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