恋妻家宮本のレビュー・感想・評価
全146件中、81~100件目を表示
熟年夫婦あるあるネタ満載。
『恋妻家宮本』
(あらすじ)
一人息子の正が結婚して、二人っきりになった高校教師:陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)夫婦。実は大学時代にできちゃった結婚したので、二人っきりの生活は五十歳になって初めて。
そんなある日、古い本に挟まっていた美代子がサインした離婚届けを発見する陽平。
結婚生活二十七年。
妻は何に不満があったのか?
ぶるぶる&妻の一挙手一投足にびくびくしながら思いを巡らせる陽平に、複雑な家庭の生徒の問題、料理教室で出会った女性二人の結婚観が交差して、どったばったなコメディです。
原作は重松清せんせの『ファミレス』で、"家政婦のミタ"とか"女王の教室"でお馴染みの人気脚本家である遊川和彦監督・脚本作品です。
本来なら、TVドラマ的な作品を映画館まで……、と思ってしまうのですが、何せ前日に観た「誰のせいでもない」があまりにも気持ち悪かったので。
ベタでもいいさー、ちょっと軽い気分になりたい!と本作を観てまいりました。
人生百年時代突入!とよく聞きます。
最近になって、百年生きるのなら、仕事の仕方も考えないといけないな。
なんて、漠然と思っていました。
子供が巣立ってからの二人だけの人生の方が長いとなると、夫婦関係も色々と考えなくちゃいけないですよね。
息子がいないのに「お父さん」「お母さん」と呼び合うのはおかしい。
名前で呼び合おう!と酔った美代子に迫られ、何か過剰な期待をされているのでは?とびくびくの陽平の姿。
酔った妻の寝顔の染み、皺、白髪を見て、ちょっと引く陽平の姿。
でも、妻の真意を知って、最終的には全てが愛おしく思える。
うーむ、どうなんでしょう?
こんな夫婦はファンタジーだっていう感想も散見されますし、私自身が結婚に向かない性格なので……。
でも、平日の映画館は私よりかなり先輩の熟年カップルor熟年のお友達同士で、時折爆笑が起こるほどでした。
また見終わった後には、「楽しかったね」なんていう声も聞けましたし。
恐らく、熟年夫婦のアルアルに満ちた作品なんだと思います。
劇中、効果的に吉田拓郎さんの曲が使われてました。
わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかの力をかりて
時にはだれかにしがみついて
わたしは今日まで生きてみました
そして今
わたしは思っています
明日からもこうして
生きていくだろうと
でも、二人とも五十歳の設定なんですが、私よりかなり先輩達の爆笑を誘っていたりして。感覚が、五十歳よりもうちょっと上かなぁと思いました。
だって私達世代は、第二次バンドブーム到来ですからね。
邦楽ならやっぱ、BOØWYじゃないですか!
ちょっとズレを感じるのは(原作を読んでないので分かりませんが)、少なくとも遊川監督が還暦間近だからでしょうね。
でも優柔不断でファミレスでなかなか注文ができない、自分の意見がなかなかすぱっと言えない、その大きな体からは想像できない恐がりの陽平を、阿部寛さんが好演してました。
そんな夫に、いつもナイスアシストで決断を促すしっかり者の美代子は、天海祐希さんぴったり。
それにしても、でかい二人ですよね!
家の中、棚の上に、更に開き扉のついた棚みたいな(笑)
高くて、普通の人は手が届かない位置にある。
リビング&キッチンが、可愛さと大らか(大ざっぱ)さ絶妙にマッチした、生活感溢れた部屋で、美代子の性格がよく分かる内装になっていました。
優柔不断の陽平ですが、それは相手にとって何が一番良いか考え過ぎるから。
いつも一緒にいる妻だからこそ嫌だと思うこともあれば、他人が嫌だと思うところの本当の良さを分かってあげられる。
夫への、妻への、優しい視線を感じる作品でした。
私も誰かの力を借りて、誰かにしがみついて、一緒に生きていけたらいいなぁ。
できないけど。
最後ちょっと泣けて、ハッピー過ぎるエンドクレジットで盛り上がる。
たまには、こんな作品も良いかも。
良い家族でしたね。
結婚して32年、みんな色んな事があったんだよね、恋愛中が一番で、次は子供が生まれたとき、みんなそれを守るために生きて来たんんですね。
離婚夫婦を題材にした映画かなと思っていたので、良い意味で裏切られました。
最後のロウソクを使った暗闇でのシーンは、ゴーストを想わせるくらいの感動でした。
ところで吉田拓郎の歌ってあんなに良かったんだ、若い時には何気なしに聞き流していた、勿体ないことをした、反省。
今日までそして明日から
脚本が『家政婦のミタ』『○○妻』で有名な遊川和彦が、自らの脚本で映画監督デビューとの事で、これは楽しいだろうなと思ったらコミカルなシーンはひたすら楽しかったし、感動的なシーンでは泣きました。夫婦のあり方を考えさせられました。キャストも豪華で、吉田拓郎の名曲「今日までそして明日から」が劇中歌としてだけでなく、エンディングを彩る楽曲として作品に華を添えていました。
面白い。デニーズの存在感
エンドロールが最高です。モノローグをうまく使ってわかりやすい映画です。でも退屈は全くしなかった。
自宅、息子夫婦、学校、病院、料理教室、そしてファミレス。デニーズの「狂言回し」ぶりが素晴らしい。
阿部寛とデニーズの演技が良かった。
鑑賞記録
遊川和彦作品はずっと追いかけてるわけではないのですが、気がついたら見てるという感じで。思春期に見た『女王の教室』は衝撃だったし、昨年の『はじめまして、愛しています』もつっこみながらも楽しく見させていただきました。
社会派のテーマを扱っているけど、登場人物やその周囲の設定はかなり現実離れしていて、ほとんどおとぎ話。それが遊川和彦らしさなのかなって思いました。
あと、割と優しい人なのかなとも思いました。うまく言えませんけど。(ただ、被災地についての扱いはあんまりだと思います。ひどい。)
演出も結構ベタで、テレビドラマを見ている感じ。
でも、客席にたくさんいた大先輩夫婦の方々が楽しそうに観ていたのでいい空気感だったと思います。
あ、あとキカイダーrebootの主役とヒロインが夫婦役で共演してました(特撮小ネタ)
ほのぼのスッキリ!
阿部さん演じる宮本さんのダメダメさが何ともユーモラスで優しさもにじみでてきますね。
これまで長年、夫婦をしてきて、子供の独立を機に夫婦のリセット期が訪れるけれど、いまさら、何をどうしたら良いのか??
熟年離婚と背中合わせのテーマかもしれませんね。
泣いて、笑って、ほのぼのとする映画でした。
生徒役のドンがなかなか良いですね。第二の浜田岳くんに推薦します。 菅野美穂さんはママになられて少し雰囲気が変わったかな?これからますます円熟味を増して、期待しています。
久しぶりにファミレスに行きたくなりました
テレビドラマの遊川作品のような超人的な人は出てきません。本当にどこにでもいそうな普通の人々のいかにもありそうな話が静かに展開していきます。それ故感情移入がしやすいのか結構泣けました。劇場内のほとんどが夫婦割と思しき人々、やっぱりな。
伝えるべきことを伝えること
「家政婦のミタ」の脚本家が、とうとう自分でメガホンを執るというのだから、とても楽しみにしていた。そして期待は裏切られることはなかった。
すべてのシーンに主人公が登場する。その場にいないときは電話の相手として登場する。しかもモノローグや妄想シーンまである。つまりこの映画は、主人公の気持ちを中心に描いた一人称小説なのである。
こういう設定では各場面がくどくなりがちのところを、周囲の登場人物を典型的にすることで物語にメリハリをつけ、解りやすくしている。言ってみれば教科書通りに作られた映画なのだ。だから観ていて安心感がある。
たとえば富司純子は、封建的な家庭で育ち偏狭な考え方が身についてしまった老婆を矍鑠と演じている。この役もひとつの典型だ。窮屈に封じ込められた自らの人生を恨む気持ちをひと言の寝言で表現するあたりは、さすがに大女優である。
阿部寛の演技はいつもながら世の中に対しても自分自身に対してもやや斜に構えているような雰囲気で、とっつきの悪さはあるが、そこは主人公の特権で、モノローグを駆使してあっという間に感情移入させてしまう。
天海祐希が演じる妻からは、夫に対する愛情は殆んど感じられなかった。その点が少し残念だが、熟年夫婦となれば会話もさばさばしたもので、結婚して27年も経過した妻がベタベタしていたら逆に気持ちが悪い。ある意味、典型的な熟年妻を好演したといえるだろう。
とはいえ、円満な夫婦ならば、妻の日常の言葉の端々に夫に対する尊敬の気持ちや、夫の癖を面白がったりする愉快な感情がちょくちょく出てきてほしいと思うのは、男の我儘だろうか。
教師という職業は必ずしも尊敬される職業ではないが、気の弱い安全無事路線の主人公が、勇気を出して言うべきことを言うシーンがある。富士純子の名演技もあって、この映画のハイライトシーンとなっている。情けない主人公が、突如として英雄になる瞬間だ。このシーンの演出は特に見事で、誰もが共感するだろうし、涙もするだろう。
下を向いていてもいい、ぼそぼそした言い方でもいい、とにかく言うべきことを勇気を出して言うこと、伝えるべきことを伝えることは価値のあることなのだと、それがこの映画の全編を通じたテーマなのである。
過去の選択
普通に暮らしていれば、
おっちゃんおばちゃんになる頃には
人はたくさんの選択を経験します。
それが正しかったのかどうかを
悩む事はあっても優しい選択を
したかどうかを考える人は少ないと思います。
でも、
過去をさかのぼれば、
正しい事をしたと思って
もめてしまうことはあっても、
優しさからした行為で関係がこじれるのはあんまり無かったように思います。
正しい事よりも優しい選択をする事で
上手くいくことがあるのは直感で分かっても新鮮な切口でした。
美代子が自分の人生のジョーカーとしてあれをつかったように、
私も自分の切札を作ろうと思いました。
妻と一緒に鑑賞すべき?
期待以上の作品だった。
主人公があまりに美男美女なので、入りこめないだろうと思ったが、終わってシアターを出る頃には、私も妻もすっかり阿部寛と天海祐希の気分。しかし振り返ればそこにいるのは天海祐希ではなくうちの妻。向こうも同じ思いだったに違いない。
正直照れくさい映画だったけれど、妻と一緒に観に行ってよかったと思う。帰りの車の中で「意外といい映画だったよね」と言ったら、「え? あ、あぁ…」と半笑いで答えた妻。きっと彼女も照れくさかったのだろう。
良く出来ていて面白かった
重松清の「ファミレス」を元にした阿部寛と天海祐希の熟年夫婦を描いた映画です。子供が独立して夫婦二人きりになった教師の夫が妻が書いた離婚届けを見つけ、夫のクラスでの家庭問題や夫の通う料理教室も絡んで、熟年夫婦を描いたコメディとして良く出来ていて面白かったです。熟年の妻帯者としては、夫婦でのやり取りに共感するところもあり、夫婦の仲のよさが羨ましくもあり、ハッピーエンドで良かったです。
熟年夫婦におすすめ
優柔不断な夫としっかりものの妻という設定が
自分と嫁の関係と全く同じで
とても面白く観ることができました。
こういう夫婦は世の中に多いんじゃないかな。
うちは結婚15年目に突入で、重なる部分が多かったです。
熟年夫婦におすすめです。
自分自身というより
なんだか知らんけどめっちゃ笑ったしめっちゃ泣いた。。このタイミングで来るんだろうなーという期待にバッチリ答えてくれて最高。自分自身というより、両親のことを思った。うちの両親はこんなに愛しあえるだろうか。旦那を大切にしようと思った。エンディングはとにかく良かったなー。こういうの大好き。
地味に面白い
このキャストじゃなかったら、おそらく劇場では見なかった可能性大なのですが、やっぱりこのキャストは魅力的ですからね、それと予告編に釣られて期待値が上がったのも間違いない事実、ただ秀逸な予告編でハードルが上がった分、そこまでの期待に応えられたかと言うと若干微妙な部分もありましたけど、思いのほか見終わってジワジワ来てます、派手さはなかったですが地味に面白かった映画でしたね。
自分が劇中の親世代でもなければ子供世代でもない為、グッと感情移入させられるところまではいきませんでしたが、役者の演技には魅了された部分もあって、クスクス笑いつつも何かと考えさせられながら、何だかんだで楽しませてもらいました。
前半は、やや阿部寛演じる陽平のオタオタしているシーンが長すぎた印象もありましたが、でもやっぱり阿部寛のオタオタ演技は最高ですね、ここ数年は本当にダメ男キャラが定着してきました。
特にファミレスのメニューで悩むシーン、あそこまでではないにしろ、気持ちはよ~く分かります、悩んだ末に早く頼め的空気に負けて、後々若干後悔したりするんですよね・・・。
ファミレスでの回想シーンを演じた工藤阿須加と早見あかりは、全く違和感なくて良かったなぁ、天海祐希の若い頃を演じられる女優を探すのは結構大変だったと思いますが、早見あかりはまさに適役、嵌り役だったと思いました。
まあ肝心の離婚届に関するドタバタ劇がなかなか進まなくて、これいろいろ詰め込みすぎて失敗するタイプの映画では?と、正直そんな思いもチラつきつつ見ていましたが、何だかんだで料理教室に纏わるシーンは面白かったし、陽平の教師としてのエピソードも予想以上の感動があって(ドンもメイミーもいい子だったぁ)、終わってみればこれはこれで良かった気がしないでもなかったです。
しかし菅野美穂に相武紗季とは、何とも豪華な料理教室(それだけで通いたい!)、そして菅野美穂夫婦の顛末、結構好きでした、幸せの形は人それぞれ、いや夫婦それぞれってことで。
着地点はおそらく見た方の大半が予想した通りの結末で、思いっ切り2時間ドラマ臭漂う作品でしたけど、優しい作風がジワッと心を癒します。
天海祐希が奥さん役なので、もっと強烈な何かが起こるんじゃないかと想像してしまう分、嵌り役とは言い難かったですが、誰しも人間弱い部分があるのは間違いないはずですから、自分中心に物事考えるのではなく、優しい気持ちで相手のこともちゃんと考えられる人間になりたいものだなと、しみじみ考えさせられた映画でした。
それにしてもエンドロールのキャスト全員で歌うあれはジワジワ来ますね、下手な人もいたけど、それがむしろいい味になっていたと思いました。
マンネリ
エンドロールがとても良かった。子役が素晴らしかった。
他はオチや展開が驚くほど予想通りで自分には退屈でした。原作も役者も超好みなのですが、本当に演出や流れが自分には退屈でつまらなかったです。昔のドリフのコント並みに予想がつきます。あべちゃんが結婚できない男の焼き直しのようなキャラクターに見えた。実際は全く違うのですが。
この脚本家さんはきっと子役を描くには最高にお上手なのかもしれないですね。
観て良かった!
このての作品はDVDで観てもいいんじゃと、思いがちですが?やはり劇場で観た方が2、3割増で楽しめます。 時々、外れも有りますがそれも又映画の楽しみ方のひとつです。
エンディング大好物、もう一度見たい!
全146件中、81~100件目を表示