「素敵な話」恋妻家宮本 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
素敵な話
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ベタだけど…。
なんというか…害がない。
現代の世相を反映しているのかどうかは、分からんが、50になっても男と女の関係は簡潔ではないみたいだ。
お互いがお互いを好きだから不安になって、確かめたいと思う。
裏を返せば、27年経っても自分に自信を持てないし、その関係性に自信が持てないって事なのだろう。
色々ほじくり返せば、腑に落ちないとこは出てきそうではあるけど、ああいう夫婦に、皆なりたいのだろうと思う。
主役の滑舌が非常に悪かった。
天海さんのスッピンに近いメークや雰囲気はとても好印象だ。
ただ、面白さのツボが古く感じた…。
主役は50代だから、その近辺がターゲットなのかと思うのだが…にしては、古すぎてベタベタで笑えなかった。
「正しいと正しいがぶつかって戦争になる」
凄い考えなきゃいけない事だと思う。
「優しくない。」
もしくは「優しさが足りない。」なのだろう…現代は正論しか飛び交わず窮屈だ。
各々が各々を正当化する論理を纏ってる。
物語は終わりが近づくにつれ盛り上がってはいくのだが…。
あの予告編はいかがなもんだろうか?
物語的には盛り上がるのだ。
どうする洋平?
お前、これからどうすんだ?
まだ足掻くのか?
それとも諦めるか?
…のようなシーンなんだけど、結末が予告編のせいで分かっちゃう。
一気にトーンダウンだ。
まあ、終始ベタな展開だから驚きもないんだけども…でも、アレは駄目だろ。
正直、台無しだ。
昭和調な演出に辟易し、本の隙間から離婚届が落ちた瞬間に結末への起承転結が容易に想像できるけど、素敵な話だった。
ベタだから。
害がないから。
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