「やさしい言葉」恋妻家宮本 erieeさんの映画レビュー(感想・評価)
やさしい言葉
離婚届を書いてしまっておく…おそらく提出することの無い離婚届を…
美代子の気持ちがよくわかる。
子供が巣立ちポッカリと心に空いた穴。
50歳の熟年夫婦はこれから2人きりの時間をどう過ごすのか。
国語教師の陽平は子供の頃から優柔不断。
美代子はしっかり者の専業主婦。
いつの頃からか陽平は料理教室に通い料理の腕を磨いている。
ここが一番重要なのに陽平が料理を始めたきっかけが描かれていないので終りがしっくりこない。
重松清原作『ファミレス』未読
陽平が優柔不断なのは正しい言葉や正解を探そうと考えてるから。そんな陽平に女子生徒が言う、先生は優しく無い、先生に向かない。と…
教師として夫として父として自分は間違っていなかったのか?不安に駆られついつい離婚届の事を美代子に聞いてしまった…売り言葉に買い言葉…事態は悪化。
美代子は息子夫婦の所へ行ってしまった。
陽平の通う料理教室でタイプの違う2人の女が結婚観について話す。
あわや不倫⁈陽平の優柔不断にもほどがあると思った時、暴力夫が病院に運ばれた知らせを受け血相を変え駆けつける女を見て陽平はホッとする。
生徒の家庭に深入りし過ぎたり、あだ名で生徒を呼んだりってどうかと思うが、厳し過ぎる祖母に優しくないと言うところは胸がスッとした。
なかなか言葉が見つからない時はただ寄り添うだけで良い。夫婦ならハグや手を握る…それで気持ちは通じるって…あとは美味しい手作り弁当を。
相手を思い好きな物を作り食べてもらう…これが愛情
停電中の駅の待合室で…
蝋燭の炎が揺らぎ2人の気持ちも高まったその時…
電気がパッとつき、周りの人影に驚き…失笑
宮本夫妻…バランスの良い夫婦で羨ましい。
ファミレスのラストシーン
陽平の食べたいメニューを2つ頼んでシェアすることにしたが家も同じですよ。
男は迷うものなのか?
私は今日まで生きてきました…
いい曲ですね。