劇場公開日 2016年2月20日

  • 予告編を見る

「これぞサスペンスの王道。イクメンパパの奮闘にも注目(笑)。」探偵なふたり 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これぞサスペンスの王道。イクメンパパの奮闘にも注目(笑)。

2016年3月1日
PCから投稿

笑える

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:二転三転する展開や、最後にたどり着く驚愕の真相等、サスペンスの王道を地で行く展開がステキ。コミカルなシーンとシリアスなシーンの配分も見事。
否:登場人物が多く、事件そのものも結構複雑なので、全体を理解するのはやや難しいか。グロシーンもあり。

 展開は、〝ザ・サスペンスもの”といった感じです。連続して起きる謎めいた殺人事件と、二転三転する犯人像。そして主人公達の活躍により、次第に明らかになっていく衝撃的な真相。個人的には、小説でいうところの赤川次郎さんの推理モノみたいな印象を受けました。
 そして本作のもう1つの見どころは、主演のクォン・サンウの役どころ。片や〝かかあ天下”で尻に敷かれっぱなしで、仕事片手間に育児に明け暮れるイクメンパパの顔。そして片や、殺人事件に巻き込まれながらも、持ち前の好奇心と推理力でこれに挑んでいく推理オタクの顔。ともすれば難しい役どころを、極めて自然に演じていらっしゃいます。
 コミカルとシリアスが程よく折り合わされた、良質なサスペンスに仕上がっています。

映画コーディネーター・門倉カド