「近すぎても離れすぎても」ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ かなさんの映画レビュー(感想・評価)
近すぎても離れすぎても
すごく良かったです。
人との距離感の難しさを痛感しました。人との距離を縮めたり、距離をとったりするのは、決して冷たく見放すとか、あからさまに態度を変えるみたいな意地悪ではなくて、距離を取ることによって見えてくるものもたくさんあるのだと思いました。
小説を書き、編集する。作家と編集者による試行錯誤の繰り返しの結果、本が出版され、人々のもとに届きます。
作家と編集者の距離は近すぎてもいけないし、遠すぎてもいけない。バランスが難しいのです。仕事と家庭の距離感も大切です。知らない間に周りの人を深く傷つけてしまうこともあり、また、周りの人の言葉に励まされることもある。勘違いに気づくときもある。丁寧に修正していくことで見えてくるものもある。トマスの書いた小説は、人々の心に生き続けるのだなと思いました。
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