「序盤で女性参政権運動の暴力性により主人公が被害を被り観客に嫌悪感を...」未来を花束にして ShunActUさんの映画レビュー(感想・評価)
序盤で女性参政権運動の暴力性により主人公が被害を被り観客に嫌悪感を...
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序盤で女性参政権運動の暴力性により主人公が被害を被り観客に嫌悪感を植え付け、
中盤主人公はアクシデント的に参加した筈の運動に没頭することで私生活が崩壊し、
終盤は更に過激化し先鋭化する事で守るべき存在だった筈の女性すら傷つける事となり、
最終盤は自爆した闘士の葬式が全世界に放映される事により世界の女性に参政権が認められました。
という筋で序盤で与えた嫌悪感へのフォローなく終劇するので、全体的なお話は破綻していると言えます。
中盤以降は女性への迫害を根拠にテロリズムを是認する内容で、現代人から見返しても政治的に正しい行いとは言い難い描写が続きます。
公式サイトの Introduction は穏健派の存在を示していますが、劇中穏健派として登場するのは途中で過激な運動から脱するサブキャラの方で、主人公は終始過激派として描かれています。意味が分かりません。
ひょっとすると序盤で強調されていた「女性は愚かだから参政権など与えるべきではない」という論を補強する為の映画なんでしょうか。
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2017-2-11 誤字を修正
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