「【ツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロングの勝つためには手段を選ばぬ驚くべき実話の映画化作品。】」疑惑のチャンピオン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロングの勝つためには手段を選ばぬ驚くべき実話の映画化作品。】
■25歳の時に重度の精巣ガンに冒されたランス・アームストロング(ベン・フォスター)。だが彼は大手術とリハビリを耐え抜き、3年後のツール・ド・フランスで奇跡の初優勝を果たした。スポーツジャーナリストのデイヴィッド・ウォルシュ(クリス・オダウド)は、彼の復活劇の不自然さに疑念を抱く。
だが、ランス・アームストロングは、チームぐるみの薬物使用と隠蔽により、ツール・ド・フランス7連覇を達成する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・私は、スポーツサイクルをするので、ランス・アームストロングの存在は知ってはいたが、まさか映画化されていたとは知らなかったな。
・それにしても、チームぐるみで薬物使用し、彼を補佐する選手(今作で言えば、ジェシー・プレモンス演じるフロイド・ランディスである。)達が、その事実を口外せずに、ランスが7連覇を達成したという事実である。
彼が薬物を使用するきっかけになったミケーレ・フェラーリ医師((ギヨーム・カネ)の隠蔽技術も、驚きである。
・時代的に検査方法が甘かったのかもしれないが、チーム専属のヨハン・ブリュイネール
(ドゥニ・メノーシェ)が全面的に関わっていた事や、ランス・アームストロングの高圧的な態度を見ると、当時の自転車業界も知っていたのだろうな。
<今作は、ランスが、自転車業界に齎した利益の大きさ。ガン患者への多大なる貢献を描きながらも、彼が7連覇を達成した後に、再び競技に戻り、一位には成れず新しいエースから毛嫌いされ(理由は明白であろう。)、ついにはフロイド・ランディスが、全面的に薬物使用を認め、最後は彼も全て認め、自転車スポーツ界から永久追放され、7連覇も無かった事になるという衝撃的な結末を描いた実話の映画化作品である。多数の有名俳優出演作でもある。>