教授のおかしな妄想殺人のレビュー・感想・評価
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エマ・ストーンという存在の特異性
エマ・ストーンという存在の特異性が、改めて際立った一本。
御大いつもながらの「人生の意地悪さ」を醸す物語は美味。
枯れて狂った主人公を演じたホアキンも見事。
けれどそれ以上に、他のどの女優が演じても空中分解しそうな厄ネタヒロインを、魅力たっぷりに演じたエマ・ストーンが光っていた。
決して彫刻美人系の顔立ちではないのだが、それを補って有り余る魅力的な表情の変化と、機転の利く知性が唯一無二なのかと改めて感嘆した。
この「個性」を持つ役者は、本当に稀なのではないだろうか。
お話し以上にヒロインに注目の作品。
因果応報
ウディ・アレン監督作品にありがちな、人生において、波に乗って調子の良い時と、反対に悪くなって、転がり落ちていく、対比(皮肉)が描かれており、面白かった。
そして、因果応報…。
悪くなっていく時に、以前の良い時期を忘れられない人は、こうやって没落していくのかも…。
ちょっと後味が良くないけど、面白かった。
こんな教授に恋するかなぁ
哲学者とは思えない笑える完全犯罪企画。
最後のオチも予想できる展開ですが、
エマ・ストーンが可愛いのでずっと見惚れてました。
エマさんに5つ星ですね。
ウディ・アレン作品は観てていつも面白いです。
バックミュージックJAZZは超有名曲ですが
映画にピッタリハマりましたね。
つまり……、 俺が人間的に成長すれば ち×ち×も俺についてくる!
つまり……、
俺が人間的に成長すれば
ち×ち×も俺についてくる!
カレー沢薫著「やわらかい。課長起田総司 1巻」より。
『教授のおかしな妄想殺人』
原題Irrational Man(2015)
(偏見に満ちたあらすじ)
幼少期からの度重なる不幸な出来事と、救いようのない孤独感で、あっちの方だけでなく、人生全てがED気味な哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、偶然に悪徳判事の話しを聞き、必殺仕事人的に"判事をこの手で成敗してやる"という生きがいを見つけ、同僚の教授リタ( パーカー・ポージー)との不倫、教え子ジル(エマ・ストーン)との禁断の関係を通して、色んな意味でのEDを克服する。が、しかし……。
平日昼間、けっこう入った映画館ではいびきが鳴り響き、エンドクレジットで隣の叔父様が「わかんないなー」という独り言で席を立つ。そんな本作(笑)
諸々とお察し頂ければ、幸いです。
観たのが先月なので、またまた記憶が曖昧です。
観ますけど、いや、観ますけど。
ウッディ作品を、"好んでは"観ません。で、ウッディ作品に精通してないのに、こんなこと言って申し訳ないのですが、あの、思い込みかもしれませんが、ウッディ・アレン監督の主人公って、ほぼウッディの"ミニ・ミー(オースティン・パワーズシリーズ参照のこと)だと思うんです。
その点からいうと、お腹をタルタルにさせて役作りしたホアキンの頑張りは凄いと思いますが、若干、若干ですよ、ミスキャストかなぁと思ったりしました。
それに、ホアキンってEDに見えないし(そこか!?そこです。すみません)。
あ、EDっぽい顔ってどんなん?って言われると、全力で困ります!
でもやっぱりウッディの落ち着きない、神経質そうな、コミカルな演技の方が、面白さアップだったかもしれないですね。
あ、ED、EDって連呼してすみません!
実は最近、EDあるある漫画:カレー沢薫せんせの「やわらかい。課長起田総司」を読んだばっかりなものですから、つい。
主人公エイブは哲学科教授です。
"哲学"とググると「人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観」と出て来ますが、ようは"理性"によって求める学問を追究する教授が、Irrational =非理性的な殺人を行うことにより、生きる情熱を得る皮肉さ。
冒頭"実存主義"についての台詞がありますが、実存主義って簡単にいうと、人間は使命(個々の決まった役割)を背負って生まれてくるのではなく、自分の手で存在意義を見つけるべきなのさ。
ってことだと思いますけど、しかし、見つけた結果がアレとなると、ウッディの手厳しさを感じるような……。
ウッディの人生80年の結論がアレだと思ってるのか?それはそれで、「おじいちゃん、そんなことないよ。頑張ったよ」と言ってあげたくなるような……。
そんな、複雑な心持ちが致します。
それにしても。
人間ってのは、タブーに興奮するもんなんですねー。
PS 邦題どうにかなりませんかね?
あと、エマ・ストーンの舌っ足らずが、クリスチャン・ベイルさんと同じく凄く気になって、台詞が頭に入って来ません!
でもファッションは可愛い♡
“タブーを破る”ことの意義と代償。一線を越えた教授の悲喜こもごも。
【賛否両論チェック】
賛:“他人のために殺人を犯す”という禁忌によって、生き甲斐を取り戻していく主人公の姿が、コミカルでもあり痛々しくもある。ありふれてはいるが、どこか光る終わり方も魅力的。
否:展開は結構淡々としているので、特に前半は眠くなりそう。
最初は生き甲斐もなく、生気を失っていた主人公が、「赤の他人のために悪徳検事を殺害する」という目的を見出だし、次第に生き生きとしていく姿が、滑稽な中にも切なさを感じさせます。同時に、“恋人がいる教え子との恋”という、言ってみれば2つのタブーに足を踏み入れていく様子もまた、非常に考えさせられます。
展開はかなり淡々と進んでいき、特にメリハリのある描写があるわけでもないので、その辺りの好みは分かれるかとは思います。
ラストも予定調和ではありますが、どこか憎めないのが、またステキなところ。ウディ・アレンファンにはオススメの作品です。
至極の凡庸劇映画
少しだけまさかの展開。しかし、その筋は見え見えであり、最後、大笑いした部分に至っても、何となく予想はついた。だから、つまらんとかおもろいとかそういう次元でなく、突拍子もない話をいかに平坦に描くかがウッディ・アレンの力量だと勝手に解釈しているわけで、そういった意味において、この作品も至極の凡庸劇映画に仕上がっていた。
ただ、今回はあまりに展開が強引すぎると思ってしまったために、軽々しい作品だと感じたところもあった。まぁ、それも意図としたことなのだろうと、劇中で使用されているジャズなどを聴けば明確に分かるのだが…とはいえ、やっぱ粗すぎるかなー。
オッサンばかりに恋をするエマ・ストーンを創るウッディ・アレンは悪趣味としか言いようがないが、それも含め、劇中でのあらゆるナンセンスがスキでスキでたまらない。だからまた次も無条件で見てしまうのである。
イヤーっなにこれ
ビックリするほどツマラナイ!!
ツマラナイっていうか、なんなのか、ラブストーリーなのかコメディなのかサスペンスなのかギャグなのか、もう何も分からない、ヤバイ、こんなヤバイ気持ちになる映画はひさしぶりだ……
エマストーンが可愛くてスタイルも良くて可愛いことだけはわかった
あと、洋画ってこういう締め方多いよね
海辺とか空とか映して「この経験で私は学んだ…世の中には想像を絶する悪が存在するということを……今は幸せに暮らしている…」とかいう具合に終わるやつ。映画の作り方マニュアルにでも載ってんのかな?
音楽の雰囲気がいい…ただ邦題は最低
音楽の構成が非常によく楽しんで観れた
話全体ではサスペンスっぽいストーリーだけど使われてる音楽の醸す雰囲気でシニカルな日常系のストーリーに仕上げているところが良かった
内容は暗くて危ない感じだけど上手くそこを生かしているストーリーだった
映画における音楽の力が感じられる興味深い作品だった
ただ、邦題は他の人も言っているように最低
訳した人は本当にこの訳がいいと思っていたのか??
実にセンスがない
自分でももう少しいい訳ができるのではないかと思うほどの邦題の悪さは映画がそれなりに面白いだけに際立っている
音楽が良いと思うよ
ウディ・アレン大ファンですが
毎回サントラがほしくなる
センスが良いね
今回も良かった!曲のチョイスがセンス良い
お話の方は最後あちゃーって感じ
ここ最近のでは割と小さくまとまってるかな
けど、ウディ・アレン好きなら
うんうんって感じで良しとする
殺人事件をテーマにするのが好きだよね
本質を見失う皮肉
生きる中のふとした瞬間に
幸運にも手に入れる
刺激に満ちたいくつもの選択肢。
選んだものが吉と出るか
はたまた凶と出るかは
皮肉なことにすぐにはわからないもの。
今日この映画を選んだおいらを
この先待ち受ける余波とは如何に…。
ウディ・アレン流ドストエフスキー物語
好きな監督といえども、秀作打率は徐々に下降しているので、毎回おもしろい作品に出逢うとは限らない。
米国東海岸の小さな大学に、かつての新進気鋭哲学者エイブ(ホアキン・フェニックス)が赴任し、講義を持つことになった。
エイブは頭脳明晰なれど、酒に溺れ、もう自堕落を絵に描いたよう。
しかし、生来のセクシャルさもあって、同僚の女性教授リタ(パーカー・ポージー)に惚れられ、教え子のジル(エマ・ストーン)とも懇意になる。
ある日、ジルと立ち寄ったカフェの隣席から、地元判事のヒドイ仕打ちを打ち明ける女性の話を耳に挟んだエイブは、その女性に代わって件の判事を殺すことを計画するようになり、人生に生きがいを感じるようになった・・・
というハナシで、尺は95分と相変わらず短い。
けれども、自堕落エイブの情況を描く前半は、あまりにもメリハリもなく、ズンダラで、観ていて厭になる。
自殺衝動などが湧き上がって、衆目の中でロシアンルーレットに興じたりするあたりなど、笑うに笑えない。
まぁ、そもそも、アルコール依存症になると死希願望が強くなるので、「こりゃ、ただのアル中で、別に哲学者とは関係ないじゃん」と思ったりすると、もうツマラナクてツマラナクて。
その後、判事殺しを計画するあたりから映画は面白くなるのだけれど、まぁ、そこいらあたりは、生存本能と倫理が相反する物語をつづったドストエフスキーの小説の焼き直しともいえるような展開。
(そうですよぉ、といわんばかりに、前半にドストエフスキーの名前も出てきたりする)
最終的には「自らが墓穴を掘る」ような展開になるのだけれど、シリアスなのかコメディなのか、どっちつかずの映画になってしまった感が大きい。
『重罪と軽罪』『マッチポイント』あたりと比べると、さすがにウディ・アレンも衰えた。
65点
ウディアレンの新作!邦題はクソ!笑←論理思考を「おかしな妄想」と表現する辺りがセンス無い(大真面目
偶発的な人生の無根拠性に絶望した哲学者が恋に治癒される、のではなく殺人=神の代理という「使命」に夢中になる。リベラルな女性が素敵(比して日本女は保守的だわさ
まぁまぁかな
哲学者が哲学を振り回して、結局「ミイラ取りがミイラになる」ってこと?
チョット実存主義の負の側面を強調し過ぎの感があるけど。
それにしても、ジル役のエマは可愛い。目が大きくてクリッとしてる。この映画を救ってくれている。
やっぱりWoody Allen!
私が一番好きな監督。なので若干評価が高くなってしまうかもしれない。。。でも、それを差し引いてもとても面白かった。
「人生は絶望的なもの」、これは彼自身もそう思っていて、その思いが主人公のセリフに必ず出てくる。けれど、ダークな感じは全くなくて。殺人劇をあんな風に仕上げてしまうところが、彼のセンスというかすごいところ。あと音楽!Jazzとウッディの映画って本当によく似合う。
Emma Stoneは、前回のMagic in the Moonlightでも思ったけれど、脚が綺麗ー。顔もかわいいけど。
※別のかたもおっしゃっていましたが、この邦題は酷いですね。Woody 自身が聞いたらどう思うだろう?でもちょっと偏屈な人だから(笑)気に入ってくれたりして。
邦題が最低
近頃、原題を侮辱し製作者の意図を計らない邦題が山のようにある。
この作品もその究極。
原題は、Irrational Man
理性のない人、不合理な人、という意味です。
そのことを頭に置いて観ていただきたい。
でないとウディアレンの真意が伝わらないです。タイトルって重要だから。
主人公は過去のトラウマに苛まれ人生に行き詰まり、しかしながら過去に色々問題を起こした哲学科教授と、フィアンセはいるもののほんとにこの人に決めていいのか悩み教授を誘惑する美人女子大生。
二人の急展開はあまりに早く、??と思うが、それは前置き。
さらっとそこを流して確信に迫り90分にまとめる手腕は見事。
教授の犯す殺人計画は、哲学へのアイロニーであり、冒頭の、イラク人に首をはねられた、というセリフに注目して欲しい。
私の見解は現在の国際戦争な理不尽な思想への風刺と捉える。
また、落ちに使われる懐中電灯はなにを意味するのか。見終わった後も楽しめる秀逸な名作です。前半と後半の音楽のメリハリも最高。まさにウディアレンにしか撮れない映画の一つ。
このキャスティングが好きな人にはいいかも⁉︎
今や人其々の常識,非常識なんて判らん⁈と思う人が多い中だから〜こんな映画作品も生まれてしまうんだとも(普通は思わないと思う)。だから『映画』って面白いんだと思う。 そんなに深く考え込むような作品では無い事は断っておく。 内容は,わりと判り易いんじゃないの?という感じ… 勉強し過ぎて,頭が一寸可笑しい方向に行っちゃったのかなぁ〜とも。
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