「映像のシュールを愉しめる人向け」鬼談百景 Lymanさんの映画レビュー(感想・評価)
映像のシュールを愉しめる人向け
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短編集の和製ホラーを久々に観賞。正直、昔に比べて進化したなぁと感心しました。
昔はどう見ても胡散臭いのに、「本当にあったんですよ」の体を徹底する姿勢が逆に馬鹿馬鹿しく感じて距離を置いてましたが、今作みたいにシンプルに怖い話を淡々と映像化していくスタイルの方が断然好みです(☆+1)
演技も子役含めて寒々しい部分は少なく、同ジャンルに比べて遥かに自然で良かったです。何気ない背景での仕草や表情の変化に拘りを感じて好印象(☆+1)。
ただ一部怒声が煩いのはマイナス
話として一番面白かったのは「続きをしよう」。最初は墓場(!)で楽しそうに遊んでますが、徐々に自分たちが呪われてる事に気づき始める(でもやめられない)感じが面白い。しかも「怪我をしたからもう遊べない」という理由がないと帰れないらしく、終盤の子ほど嬉しそうに怪我して帰っていくのがとってもシュール。これは設定勝ちですね
次点は「赤い女」。貞子系の感染型呪い&感染させれば解放のパターンだけど、転校してきた元凶の子がずっとどこか不穏な表情で良い。最後、条件クリアしたはずの彼女が結局襲われたのは、主人公に話させた時に彼女も隣にいたから再度呪いがかかったって事でいいのかな?だとしたらアホの子ですね。笑
短編集だから当たり外れは避けられない(☆-0.5)けど、ちょっと注意したいのはラスト2話。
怪異というより人の闇を感じる(人怖)系で、「どろぼう」は水子絡みなので人によっては閲覧注意です(「密閉」はブラックジョーク寄りで私は好きw)。
あと効果音が糞デカイです。これがほんと色んな所で足を引っ張ってます。特に「影男」「空きチャンネル」は鬱陶しさMAXなので要注意(☆-3)
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