スポットライト 世紀のスクープのレビュー・感想・評価
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隠ぺいする組織はいたるところにある事実。それが教会でも。
新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を、トム・マッカーシー監督が映画化。牧師といえども欲望には勝てず、それを組織がらみで長年隠ぺいしていた事実を露わにした作品。非常に面白いが、切なくもあった。
ん?映画なの?ドラマみたい
一人で見るぶんには良いけど、誰かと一緒はオススメしない。ふーん。という感想。元々こういう系に向いてないのもあるけど。。。
ドラマを見せられてる感覚。
飽きたのか疲れたのか途中で大きく溜息をついた。
アカデミー受賞作品で1番面白くないかも
世界各地で起きたカトリック教会の神父達の性的虐待スキャンダルを新聞「ボストン・グローブ」が暴いていくお話。
期待したっす。アカデミー賞作品賞作品だから。
だけど、新しい上司から「深く突っ込んで取材してみろ!」と言われ結果は大規模な事件だっただけ。
作品の深みも何もない、「突っ込み取材したら、いいネタになった」ぐらいの作品でガッカリ。
自分らの過去を反省してもどうにもならんよ。
緊迫感も無く、取材映画であれば邦画「クライマーズ・ハイ」の方が10倍マシである。
(って言ってもクライマーズ・ハイでもドラマ版の方が数倍面白いんだがね・・・)
宗教・性的・虐待など社会性があれば何でもいいのか?アカデミーさんよ。😰
「真実」という言葉の重さ
アメリカで教会を訴えると言うことは、日本で天皇を訴えることと似ている。それでも真実を伝える事に人生をかけて挑む姿が、ジャーナリズム大国アメリカで、さすが。
伝えるのものの「覚悟」が強く伝わって来る作品。
真のジャーナリズム。
記者たちの地道な努力が
教会の大スキャンダルを白日の下に晒した。
ボストン人々にとって神父は神様そのもので、
彼らを糾弾することは信仰を打ち崩すことにもなりかねない。
取材は情報源だけでなく記者自身の心も傷つけるが
それでも第三権力を行使して、
教会の暴挙を止めるため必死に進む。
こういった記者たちの地道な仕事ぶりに裏打ちされる形で彼らの正義が描き出され、自然と引き込まれる。
マークラファロがマイケルキートンに
マジギレするシーンや、
ラストの日曜の電話番シーンは最高です。
ボストングローブの5人の記者
2002年、700本の記事によって249人の神父の小児虐待を告発し、1,000人以上の被害者が明らかになった最初の記事を世に出すまでのあれこれ。
タブーに挑む記者たちと地域に根差した腐敗したネットワークが明らかになる展開に背筋が凍った。
クリスマスに教会で歌う子供たちと、それを苦い顔で見つめるマーク・ラファロが印象的。
骨太でしっかり描ききってる
2年前のアカデミー作品賞やっと鑑賞。
評判通り良かった。
骨太の社会派作品は最近の好みなので、満足。
10年間プロテスタントの学校に通ったとはいえ、日本人的に「教会」の存在っていうのはなかなか実感しにくい。
(そもそもプロテスタントは牧師さんだったし。)
本作鑑賞後に神父による性的虐待事件についてさらに記事を読んでみたけど、当時当たり前のように隠ぺいされた出来事が、今作品賞を取るっていうのは改めてすごい。しかもそんなに昔のことじゃないのに。
アカデミーは時代を反映する。だから面白い。
映画に関していえば、どのキャストも素晴らしい演技。前年にバードマンで話題になったマイケル・キートンも、そして助演女優賞にノミネートしたレイチェル・マクアダムスも。
こういう映画をもっと見たい。
硬派で骨太
教会も新聞社も、不完全な人間の組織だと描いていた。誇りがあり、利得に動き、見落としもする。
全編通して新聞社側から描いていた。神父や弁護士のドキドキする映画演出的な画策は無し。だから骨太で硬派になっていたと思う。
アメリカの文化、実生活における神父さんの立場がよく分かった。
アメリカ国民にとっては衝撃で、忘れてはいけない点でもあるからアカデミー作品賞を取ったような気がします。
マスコミの目的とは
ペンは剣よりも強し、随分聞かなくなった言葉であるが、この作品の中では粘り強い記者の行動から教会が隠蔽してきた事実が暴かれる。
そして、これが実際に起こってきた出来事であり、リアルタイムで起こり続けている事に恐怖を感じる。
人の心の自浄を促す神父や牧師が起こす犯罪に教会の自浄作用が皆無に等しいのは悲しいかな妻帯しない事も色々関係があるとは思う。
子どもを狙った卑劣さ、罪に問われず新たな地域に赴任し再犯を重ねる等、まったく救われない。
聖職者足り得るのは、誠にもって難しいと思うが、性色に溺れる者を聖職者として職務に就かせるのは如何なものか?
本当に恐ろしい内容で解決しないままラストを迎えなくて良かった。
ジャーナリズムのあり方
カトリック教会による性的虐待の隠蔽を暴いたジャーナリスト達を描いたドキュメント映画。
力量のあるキャストと、淡々と進む展開の中での台詞回し、やり過ぎにならない程度の感情表現等が絶妙なリアリティを演出している。
劇的な演出は無いが、だからこそこのテーマの重さがひしひしと伝わる。この映画で描かれた記者達の姿こそジャーナリズムの在り方そのものであると思う。
この記事が氷山の一角であった事、そしておそらくそれは根本的な解決をまだ観ていないだろうと言う事、問題は何も解決していないというメッセージ性がラストの数シーンで示されていた事も、この映画に重みを与えている。良作でした。
前からみたかった
日本と宗教の考え方の違いがありますが、隠された事実の大きさに驚愕です。自分の身近で隠蔽され続けた事実に、ようやくスポットライトを当てることができた記者達のプロフェッショナリズムがかっこいいです。宗教がより身近なものである彼らにとって心の拠り所をえぐるような作業だったのでしょうか。エンドロールでその後明らかになった内容を読んで事件の大きさを感じました。
世界を驚愕せた映画⁉︎
なんて恐ろしい!
背筋が凍りつくような実態が実際に起こっていた事に寒気がしました…。
幼児虐待を行なっていたカトリック教会の神父たち。
全体の6%の人数、ボストンだけで90人もの神父が性的虐待を繰り返していたという事実に驚きました。
一体いつからこの事実は隠蔽されてきたのでしょう。
犯罪者にも関わらず、転属を繰り返し別の地で働いていることが信じられません!
21世紀になって、ようやく教会の隠蔽が公の記事にできたのですから、宗教が市民にとっていかに重要かを思い知らされました。
これがアカデミー賞に輝いた事が奇跡!
時代の変化ともいえる、作品賞だと思います。
レビュー
教会のスキャンダルが暴かれた実話。自分が信仰している宗教のスキャンダルを暴くことは、信仰していた自分の家族や友人、地域住民、過去の自分さえも裏切る行為になってしまう。それを乗り越えることは、並大抵の覚悟ではないことを強く感じた映画。
記者魂熱い
本作で扱われる事実自体を知らないという、国・宗教の違いによるギャップで感じ方は大きく違うだろうなと思う。しかし、世の中の当たり前が裏返ることが現実に起こると思うとぞっとする。
新聞社、弁護士などなど専門的な描写が興味深かった。
9.11で取材が中断される展開が熱かった。
マイケルキートンの存在感は絶品。
バロン新局長は吹替の声が素敵だった。リーダー論的にはスマートすぎていまいち。
ジャーナリスト魂がすごい!!
映画は地味だけど、事実に驚き、そしてジャーナリスト魂に震える。初めて見たときは登場人物が多すぎて、あの名前、誰だっけ?ってことになるけど、2回目以降はしっかり見れる。でも、脅迫とか、発表した後、大変だったところをもっとエグく、描いてくれたら、エンタメとしてもいいなって思いますね。
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