スポットライト 世紀のスクープのレビュー・感想・評価
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人生のよりどころと社会正義の狭間
派手なエピソードを期待しているとつまらないかもしれない。
性的虐待自体が、被害にあった方の心を破壊する力を持つ犯罪。
その上に、自分の魂のよりどころ=親や、自分が信仰している神に最も近い立場にある人からの行為。
映画の後半に明かされる母の手紙が、その問題の深刻さを示していて絶句する。
カトリック教徒でない人からすると、たんなる巨大権力の闇を暴く作業であるが、
カトリック信者にとっては、自分達のよりどころに対する戦いでもある。
身近な人々に恨まれ距離を置かれても、成し遂げるべきなのか。
苦しむ人々を見捨てて、自分の保身・安定を選ぶべきなのか。
難しい選択。
たかをくくっていた事件が、徐々にその全貌を現してくる様。
それに伴って、変化してくる担当記者のモチベーション。
信仰と、職業倫理の狭間で葛藤する弁護士。
被害者の想い。
人間模様が丁寧に描かれている。
記者たちは、自分勝手な自己満足の正義を振りかざしているだけではない。
被害者の痛みに寄り添っている姿も胸を打つ。
だからこそのラスト。涙が出てきた。
(プリンセスクルーズ内劇場にて鑑賞)
社会的に価値があるアカデミー受賞
事実に基づいた映画
ペンと剣
隠ぺいする組織はいたるところにある事実。それが教会でも。
アカデミー受賞作品で1番面白くないかも
「真実」という言葉の重さ
真のジャーナリズム。
ボストングローブの5人の記者
2002年、700本の記事によって249人の神父の小児虐待を告発し、1,000人以上の被害者が明らかになった最初の記事を世に出すまでのあれこれ。
タブーに挑む記者たちと地域に根差した腐敗したネットワークが明らかになる展開に背筋が凍った。
クリスマスに教会で歌う子供たちと、それを苦い顔で見つめるマーク・ラファロが印象的。
骨太でしっかり描ききってる
2年前のアカデミー作品賞やっと鑑賞。
評判通り良かった。
骨太の社会派作品は最近の好みなので、満足。
10年間プロテスタントの学校に通ったとはいえ、日本人的に「教会」の存在っていうのはなかなか実感しにくい。
(そもそもプロテスタントは牧師さんだったし。)
本作鑑賞後に神父による性的虐待事件についてさらに記事を読んでみたけど、当時当たり前のように隠ぺいされた出来事が、今作品賞を取るっていうのは改めてすごい。しかもそんなに昔のことじゃないのに。
アカデミーは時代を反映する。だから面白い。
映画に関していえば、どのキャストも素晴らしい演技。前年にバードマンで話題になったマイケル・キートンも、そして助演女優賞にノミネートしたレイチェル・マクアダムスも。
こういう映画をもっと見たい。
硬派で骨太
マスコミの目的とは
ジャーナリズムのあり方
前からみたかった
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