「よかった」スポットライト 世紀のスクープ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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新聞記者たちの奮闘が描かれていたのだが、名前が連呼されるロリコンの神父は顔も姿も出さずじまいだった。明確な敵の姿が見えないままで、個人を断罪するのではなく、システムそのものが敵なのだというマイケル・キートンの主張通りの描き方なのかなと思った。
意義深い映画であるとは思うものの対岸の火事といった印象だった。しかし映画の中の人たちの大半はそう思っていたら身近な問題だったことに驚いていた。もしかしたら我々の近くにもこのような闇があるのかもしれない。
プライベートも何もないほどに仕事に取り組むのは充実していて気持ちがよさそうだった。チームも優秀で信頼できる人ばかりで、安っぽい裏切りや妨害などでつまらない展開に陥ることもなかった。それでいて緊張感がずっと続いていた。すごいことだ。
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