「異常な胸糞悪さと静かな恐怖」スポットライト 世紀のスクープ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
異常な胸糞悪さと静かな恐怖
絶対的な存在である教会に仕える神父が子どもに性的虐待を働いていたという米国の闇を描いた実話。
自分は信仰心がないため、カトリックにとっての教会の神聖さがいまいちわからなかった。
しかし被害者らの言葉や表情から教会がどれほど心の拠り所であったのか、その存在に裏切られ傷つけられた痛みがどれほどのものかというのが伝わってきてこの事件の深刻さや悲惨さが理解できた。
実話を元にした話のため、画的なハデさはないが、少しずつ真相に近づいて行くマークラファロら「スポットライト」チームの熱心な取材活動と静かーに驚愕の事実が明かされて冷や汗が出たりとそういったとこは見どころ。
その驚愕の事実の明かし方が音響をハデに使った大袈裟なものではなく、あっさりと明かされるがよく考えるとすごい規模のものだったり、ひどく気分が悪くなるような内容だったりと教会の罪の重さがずっしりと増していくような感じになっていた。
ラストのけたたましい電話は全て被害者からのもの?それとも教会を擁護する人間からのもの?
おそらく前者だろうと思うけどSNAPの人間以外であれだけの被害者がいてなおかつエンドロールの虐待神父がいたことが確認された教会の数を思うと相当闇の深い事件だなと感じた。
個人的にはマイケルキートン絶好調で嬉しいなぁ今後も出演作品多いみたいだし、楽しみだなぁ。
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