劇場公開日 2016年4月15日

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「良質で実直な社会派ドラマ」スポットライト 世紀のスクープ tozawaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0良質で実直な社会派ドラマ

2016年4月25日
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鑑賞方法:映画館

興奮

教会の児童性的虐待を暴くボストンの地元紙の奮闘を描く社会派ドラマ。
記者達の緻密な調査の積み上げから徐々に真相に迫っていく様を、余計な装飾なしに、飽きさせずに最後まで観せる手腕の良さを感じた。下手にボストンという土地柄や住民の生活まで描こうとすると全体的にぼやけそうだが、潔く焦点を記者とその調査の過程に絞っているのも、よい。
もう少し、記者達の心の機微(クリスチャンでありながら教会の不正を暴くことに対する葛藤や、教会の妨害に対する恐れなど)がかんじられるとなおよかったかもしれない。
マイケル・キートンが味があってカッコよかったのと、レイチェル・マクアダムスのキュートさが印象に残った。

tozawa