「地味ながらいい作品だった。」スポットライト 世紀のスクープ pekoさんの映画レビュー(感想・評価)
地味ながらいい作品だった。
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カトリック教会が隠蔽している、多数の神父による児童への性的虐待という醜聞を白日ものとに晒すために、ひたすら取材を重ねていきゴールにたどり着くはなし。ストーリーとしては大きな盛り上がりもなく地味ではあるものの、逆に無駄な演出もなく、記者たちの情熱が現れていてよくできた映画だった。
カトリック教会の組織的な側面や、地域社会とカトリック教会とのかかわりなどがハードルになっていたけれど、自分のようなカトリック教会とは何の縁もない立場でなく、実際のカトリックの信者などがこのスクープ記事によって受けた衝撃はどれほどのものだったか。
最後に同様の事件があったことが判明した地域の一覧が出てくるけれど、その量の多さが衝撃。ただ、その後のボストン・グローブ紙ではこの件について600本ほどの記事が掲載されたらしいものの、そのあたりは物語には描かれてなく、初報に対する思いがけない社会の反響があった、ところで終わってしまっていたのはちょと物足りなさを感じた。
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