劇場公開日 2016年4月15日

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「真の正義とは何か?」スポットライト 世紀のスクープ Michiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0真の正義とは何か?

2016年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

米国ボストンの新聞"The Boston Globe"の新聞記者たちが
カトリック教会のスキャンダルを暴いた実話 が映画化され、
(神父による児童への性的虐待と、
カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダル)
第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマです。

大統領の汚職をテーマにした「大統領の陰謀:ウォーターゲート事件」を
思い出します。

『真の正義とは何か?』そして『真の勇気とは何か?』
を当該作品は、問いかけます。

なぜ、1000人以上の児童が性的虐待を受けたのか?
なぜ、児童に性的虐待した神父が、300人も存在したのか?
なぜ、悪事が、長年にわたって、黙殺されてきたのか?

第一に、『権力者のおごり』でしょう。
一般的には、「権力に長く居ると腐敗する」と言われています。

第二は、『保身からの隠蔽体質』
一般社会でも、上司に逆らえず、指示が間違っていると思っても従ってしまう。
先輩に連れられたバトミントン選手もいました。
自分や家族が信じている宗教だと難しい事も解りますが、
この隠蔽体質は、今回は、教会にも信者にも言える事です。

最後に、「排他主義」を指摘したいと思います。
私は、無宗教なので、理解できない点が多々あります。
私は、4人兄弟・姉妹の末っ子ですが、長女は、「エホバの証人」です。
「目の前で、自分の子供が交通事故で出血多量で死にそうでも、
母親である自分の血を輸血しない」宗教です。
両親が他界した時も、宗教を理由に、葬儀に出席しませんでした。
無宗教な私がとやかく言うべきではありませんが、
宗教・民族・人種などでの、『排他主義』 が、
国際テロリスト集団であるISを存在させ、
信者が過度に宗教を過信する原因だと思います。
そして、排他主義が一種独特の閉鎖された世界を創ってしまうのです。

少しずれてしまいましたが、お薦めの作品です!

Michi
[PS]
アカデミー賞最優秀作品なのに、
なぜ、MOVIX川口で上映しないのか?!

Michi