BLAME!のレビュー・感想・評価
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原作と違う
それは仕方ないでしょう。あの虚無った世界を本気で再現しても、映像作品として退屈なものになりかねないですし、制作側としては興行的なことも考えての結果だったんでしょう。
かくいう私も原作が好きで、「あのBLAME!をアニメでやったの?絶対原作通りにはならないだろう…」と思って観てこなかったのです。今更ですが思い切って観たら案の定原作通りとはいかなかった。
でも、それで良かったです。村人達の台詞や感情的な表現を増やしたことで、相対的に霧亥のクールさが増してました。原作の霧亥は何考えてるのか分からない変人って印象でしたが、アニメの霧亥は素直にかっこいいと思いました。まぁただのネット端末遺伝子絶対探すマンでしたけど(笑)
音楽による盛り上げ方は非常に良かったです。ラストシーンでは霧亥の覚悟が表現されていて素晴らしかったです。
ちょっと減点したのは原作ファンとして、やっぱりあの虚無感、孤独感は期待しちゃったなぁってとこです。
『セーフガードがなぜ私達を駆除しょうとするか分からない』って、30...
『セーフガードがなぜ私達を駆除しょうとするか分からない』って、300年も定着して言うセリフではない。
こんなデンジャラスで生活もやっとなら、圧倒的に広い世界へ旅立とうとするのが当たり前。
さて、難民のところだろうが、今までの歴史で武器を持って抵抗する難民と言う存在はない。
NET端末遺伝子を持った人間は絶対に存在する。一人ないしは少人数での独占がこの様な世界を作っている事に問題がある。
現実ではエネルギーの問題ばかり問題にしているのに、こう言ったファンタジーではなぜ機械の暴走ばかり取り立てるのか。機械はエネルギーや資材がなくなれば、それで終わりだ。エネルギー保存の法則を中学生の時に習わなかったのか?
こう言ったディストピアな世界設定は似ていて非なるものと認識されたし。
風の谷のナウシカ、少女終末旅行、On Your Mark、ブレードランナージャンクヘッド、未来少年コナン
などなどを鑑賞いただければ、この映画との違いが分かると思う。
ターミネーターは似ていると思う。なぜなら、出鱈目な世界と言う点。でも、この映画よりもまし。サカサマのパテマとかも同じだ。
追記
生物学的に考えて、この世界は人の住む領域を増やして、他の仲間を作らない限り、限界が来ている。それならば、機械をコントロール出来ないので、本来はエネルギーの供給もままならないし、多種多様な人間を増やすシステムが示されていない。少子化が進む国のクリエーターならその点も含めて、考えるべきだ。挙句の果てに、『老人を切る』見たいな事まで考える。アニメーションといえども、日本人の創造物であった。
SF特盛マカロニウェスタン
ストーリーラインとしては腕っぷしの強い主人公が村人たちを助けて、颯爽と去っていくわかりやすい西部劇。
それ故に視聴者は脳みそを空っぽにして、暴走する巨大都市に詰め込まれた濃厚かつ複雑怪奇なSFギミックを鑑賞できる。
原作を知らなくとも一作でまとまっており、予告の映像を見てときめく物があった人には自信を持っておすすめできる作品。
弐瓶勉のシドニアの騎士が好きで、当然似、他の作品も見てみたい!と思...
弐瓶勉のシドニアの騎士が好きで、当然似、他の作品も見てみたい!と思い鑑賞。
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人類が「違法居住者」として駆除・抹殺される暗黒の未来。無限に増殖を続ける超巨大な「階層都市」における探索者・霧亥(キリイ)の孤独で危険な旅路を描いたSF漫画
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過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、
セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。
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↑ということ。
シドニアの騎士の播種船の内部みたいな空間。そこでは人間は違法居住者で駆除対象。まぁ、ゴキブリみたいなものだ。
づるなど、登場してくる女の子は、みなkawaii。シドニアの騎士でも同じ。弐瓶の描く女の子はGood。
原作を知らないから、本作のあと、どれぐらいストーリーが続くのだろうか?
本作はキリイと村人たちが序盤に出会うが、最後にキリイと村民は別れて終わる。
武器やデザインはシドニアの騎士にも、使われているものに似ていた。もしかしたら全く同じなのかもしれない。
2時間に満たない作品なので、もう少し続きが見たいかな。
荒廃した機械都市の世界観は素敵。
世界感とても良かった!!
文明が進んで人間の意識がネットに接続できるようになり、有機体として存在しなくても意識が独立できるようになった世界。そしてAIが機械化した都市を乗っ取り人間が排除されるようになった世界。
人がほとんど住めなくなって、でも都市自体は成長を続ける荒廃した都市のサイバーパンク感がとても良い。
自動工場とかSF感全面に出ててロマンを感じる…。
あと機械化したシボさんの姿形とかも良いよね。
そして駆除犬の不気味さと怖さが強烈…。
そう、世界観はとても良いのだけど、ストーリーがいまいちというかどこに視点を置けば良いのか最後まで混乱(主人公はキーリなの?ヅルなの?シボなの?群像劇なの?)…。
そしてキーリはなぜあんなに集落の人たちを救おうとしていたのか…?物語のラスト、キーリがエレベーターに乗らず一人残るシーンとかおそらくストーリーのハイライトのはずななのに全然グッとこないのはどうして…。
原作読んでたらわかるのかしら。
CGながらアニメーションもきれいなので世界観や設定は楽しく観た。
多分第一部なんだろう
多分何部作かあるうちの1部なんだろう。
続きがありそうな終わり方だし、そもそも全てが
浅い感じで終わってた。
2部、3部で深堀していくと思われるような話だった。
なのでなにも分からないで始まりそして終わった。
評価しにくいげど第一部としてはダメなんじゃないかな?
キリイについて何一つ語られないし、物語がどこに向かっているのかも
わからないし。村人の困窮具合も言葉だけでピンチ度がわかんないし。
演出として足りない部分が多すぎるかな。
ただ世界観とかはいいと思う。
あと絵がキレイなので★3つだけど内容は2点だね。
シドニアの騎士が面白かったのでガッカリした。
ファンとしても嬉しい作品
BLAME!9巻が出た頃、本屋でジャケ買いしてからのファンですが、シドニアに当時でいう「萌え」要素が加わってからは離れていました。シドニアのアニメ化ヒットを聞いたときは、以前買ったBLAME!のクソDVDを思い出して素直に喜べたものの、BLAME!やABARAのタッチではなく、シドニアの様に一般向けのタッチじゃないと受け入れられないんだなと再認識した記憶があります。
そして今頃になってNetflixのオススメに出てきて、改めてBLAME!の映画化されたことを知り喜んで観ました。
たしかにキャラクターのタッチは一般向けされていて世界観もごちゃごちゃした感は少なかったですが、セーフガードの不気味さの再現度の高さ、原作ではサクッと食べる謎の食材や状況は違えども原作と同じセリフなど、ファンを喜ばす要素がたくさんありました。話も原作よりも説明的ですが、あれこれ設定を他のストーリーから持ってきて変更しつつも上手くまとまっており、映画としての完成度が高かった気がします。
あのクソDVDがあったからこそ、ファンとしては喜べる作品ではないでしょうか?
「まだまだ続く」ことがブラムの中で一つのテーマだと思いますが、珪素生物やドモチェフスキーなどの魅力的なキャラクターを、映画の「続き」で見れることをつい期待してしまいます。
一点だけ文句があるとするならば、シボの取り憑かれた様な探究心をもっと描いて欲しかったこと。ラストでづるたちが築いた村にシボがペットの様に居座っていましたが、そんな平和より探究心が勝ってしまうところが魅力的だと自分は思うので。
ターミネーター弐瓶味
シドニアの騎士から入ったファンでも、NetFlixのメイン視聴者層と思われる欧米の方々でも、原作を読まずとも理解できるように、わかりやすい話になっているのは好感ですが、わかりやすくした弊害でターミネーター感が出ちゃってる気がしますね。しかしながら、これはこれで良いのではないかと。原作はハードSFやサイバーパンク慣れした人でも一回で理解できる内容でもないので。
ストーリーは大幅に端折られていますね。原作と同じじゃないとダメ!というファンも多いかと思いますが、それを言うならナウシカ、AKIRA、攻殻機動隊などの有名SF作品も、映画化の段階で同じ道を歩んでいます。それらの作品を当時の時点で原作完全準拠で地上波放送したとしても、今ほどの知名度や人気を得られたか?というと、なかなか難しいのではないかと。
ところで、サナカンは「鯖缶」「ペリカン」のアクセントだったんですね。ずっと「エジソン」のアクセントだと思っていたもので、これが一番意外でした。できれば、物語後半に出てくる、シボより大きく細長い体を持つ珪素生物たちが、この美麗なCGアニメーションで生き生きと動き、暴れ、霧亥と戦うシーンも見てみたかったですね。ついでにシャキサクの咀嚼音も聞いてみたかったです。
ストーリーがちょっと薄い。。
原作は、未読です。冒頭から動きのある展開だけど、オリジナルな用語や設定が説明なしに入るので、なかなか理解しづらかった。しかも、鎧を身に着けた面々は、声以外で区別が付きづらくさらに混乱がましてしまいました。ただ、徐々にそれらが分かってき出すと、世界観や設定はかなり魅力的♫ どこか、「進撃の巨人」の人間たちが置かれている環境と似ていますね。まあ、この原作の時期ではこっちのほうが全然早いからむしろこっちがオリジナルか。。
作画も独特でよかった。駆除型の不気味に高速で動く姿は見ているこちらまで恐怖が伝わってきた。声優さんたちも、安定していい仕事でした。やっぱり、なんちゃって声優はいない方がいいですね(笑)
ただ、鑑賞後の感想は「もう終わり?」でした。。世界観の深さや独特さ、設定の練られた感じからすると、ストーリーがすごく浅く感じました。。全体の物語の序章だけを見せられたような印象です。この世界の謎や真実、そういったものが明らかになっていく展開を期待したのに、村人たちが急場を脱しただけのストーリーに拍子抜けでした。そりゃ、原作は6年間連載していた作品だから全部を描くのは無理だろうけど、それだったら映画作品としてでなく、普通にアニメシリーズとして、しっかり描いた方がよかったのかなぁと。続編はあるのかないのか、なんだかスッキリしない打ち切りマンガみたいな終わり方でしたね(笑)
主人公たちの蚊帳の外感がハンパない
原作未読でネットフリックスで鑑賞しました。
最近の日本のアニメ映画は全く観てなかったのですが、アニメの技術のレベルの高さには驚きました(普段から観られている方からすれば、何を今更、という感じかも知れませんが…)。特に、爆発時などの煙の表現のレベルが高い様に感じました。
ただ、ストーリー面に関して、感情移入できそうなキャラが「づる」しかいないため、当然この子が主人公なんだな、と思いながら鑑賞していったのですが、どうもこの子が何か主体的に行動する展開が全く無く、常に無口男と白髪女の言いなりになっているので、ストーリーの語り方としてはかなり失敗していると思います。
このストーリーを言い直すとするなら、「神々の戦いと、それを眺めるだけしか出来ない人間たち」。
人間たちは無口男と白髪女との「神々の会話」に入り込めず、ピンチになると必ず無口男か白髪女に助けてもらってばっかりで、食糧難もこの2人のお陰で解決してしまう。
おい、人間たち!このチートキャラ2人に頼りっぱなしで、お前ら少しはプライドとか持っていないのか!?
ラスボス女に対しても、当然の如く人間たちが敵う訳も無いので逃げ惑い、戦うのはそこまで人間たちに対して恩義は無いはずの無口男。無口男と人間たちの交流が全く描けてないので、映画の最後までどうしてそこまで無口男は人間たちを助けたがるのか理解できませんでした。
このストーリーを成立させるには、少なくとも無口男の視点で描くべきだったのではと思います。
セリフによる説明台詞も多かったです。人気声優さんの声は多く聞かせてあげたいのかも知れないけど、日本のアニメはもっと喋りを減らして演出で語る術を身につけるべきだな、と実感しました。
設定といいビジュアルといい、攻殻機動隊やマトリックスなど一昔前のSFの感じがしました。ネットフリックスオリジナル作品ということもあって、何か新しいものを期待していたのですが、既視感に溢れた作品でした。
まあまあだった
ハードSFっぽいんだけど、登場人物がかっこよすぎて、その美意識がSFらしくない感じがした。無愛想なイケメンがかっこよく躍動し、かっこいい銃をかっこよくぶっ放す絵面に世界観や物語を後付けしているでのはないだろうか。敵の四足歩行するロボットみたいなのに無表情な不気味な顔がついているのとか、虚仮威しもいい加減にしろよと思った。R2D2みたいなのが襲ってくるでもよかったのではないだろうか。
全く感情が動かされなかった割に退屈しなかったし、時間もコンパクトでよかった。キリイが科学者のミイラみたいなのを見つけた時乱暴に扱っているのがとても面白かった。
あと20年でも待つから原作版の映像化を
学生の頃に原作ブラムを読んで衝撃を受けた人間のいち感想です。
映画ブラム。
映像や音響はとても素晴らしかったです。感覚したことのない空間認識には皮膚がびりびりしました。制作側の熱量を強く感じました。
ですが入門編として作られた映画ブラムは脚本がわかりやすくなった分、原作ブラム独特の特色が薄まり、自らかっこいいSFアクションアニメ映画の既定枠におさまってしまった印象。
原作の漫画の枠をはみ出てしまう異質さは殺がれ、キャラも今時に美形化され混沌とした世界で滅亡しようとしている人類を救うといった内容で悪くいえば普通になってしまったように感じます。
原作ブラムのストーリーは説明やセリフが少なくても多様な視覚言語からの読解がなされれば充分意味や意義がある内容だと思います。
想像の余白の大きさ、わからなさの不気味さと楽しさ、人間ドラマだけに依存せずに独立する世界観、まるで主役みたいに匂い立つような巨大建築群達。霧亥の気が遠くなるような長い長い孤独。
確かに原作が時間内におさまらず、難解と言われる内容の為、映画版が多くの人の為に作られた作品と頭ではわかっていても、誰よりも待ち続けたいちファンとしてはドモチェフスキー、イコ、シーラカンス、キレると恐い顔のメンサーヴ、口の悪い珪素生物、建築を食う謎の生物、計測する珪素生物、統治局とダフィネ・ル・リンベガ、巨大建設者、レベル9シボと建設者に会いたい。あの巨大な建築群の中をただ黙ってネットスフィアを探して歩き回りたい。荘重たる空間で思いきり呼吸したい。
今の娯楽のためでなく今までのアニメ作品の枠組みや約束事をぶち破って、表現の拡張、感覚域の拡張、何がしかの既存の価値観をひっくり返して、映像作品として未来に残ってほしい物語だと考えています。
無責任かもしれませんが、もし誰かにこの言葉が届くのであれば何年でも待つので原作ブラムの映像化がされることを祈っています。
絵が綺麗!
前評判はは高いんだけど、その手の分野には疎いので、どんな付加価値があるのかは、さっぱりわからない。
が、
世界観が凄かった…。
増植していく都市って何?
6000階層??
ドロドロって食べ物?
…よくぞ、こんな設定を思いついたものだと唸る。
主人公は旅人で、今回の集落はその途中に巻き込まれたような形。
主人公の介入によって平和がもたらされた。
彼は今もこの機械仕掛けの荒野を彷徨い歩いている。
人間の唯一の希望のようだ。
終わりに至るモノローグにちとゾクッとした。
兎にも角にも絵が美しい。
これも日本独自の進化なのだろうか?
ジャパニメーション以外で目にするのはピクサーとかアメリカのものなのだが…あちらさんは3Dだ。
だが、この作品もそうだが、日本のアニメにはどこかセル画の時代の2D臭が残る。
血が通うとでも言えばいいのだろうか?
暖かみを感じたりする。
俺はこういうタッチの作品の方が好きだ。
ただ、なんの弊害なのかは知らんか、人物の動きにスロー過ぎる箇所があり、不自然であった。のっそり動く感じだろうか?
スピーディなとこはすこぶるスピーディなので何かしらの狙いがあったのかもしれんが、なんか間延び感を感じてた。
面白い話ではあったけど、設定が不明なトコも多く消化不足も否めなかった。
なんたがよく分からない事が、何だかよく分からない内に始まって、何だか終わっていった風な感じ。
シェーンとは違うけど、流れ者が街を救い、また流浪の旅に出るとこなんなかは似てるなあ。ラストに西部劇をちと重ねて観てた。
(°▽°)よくあるSFなのだが、いい!
よくあるコンピュータに世界を奪われた人類の話。
ターミネーターではスカイネット、マトリックスではエージェント?発達しすぎたコンピュータが人類を駆逐します。ブラムも理由はよくわからないが同じようなスチュエーションなのでしょう。
コンピュータ側が人間に化けて人間の集落に入って攻撃するのも非常に似ているし、コンピュータをやっつけるのに危険を冒してコンピュータ内にアクセスするのもお決まりのパターンなのでしょう。
何がいいのか?この映画は?絵の雰囲気がいいんでしょうね。おそらく実写化したら全然面白くないでしょう。話がターミネーターとマトリックスと変わんのですから。シドニアの騎士しかり、絵がいい!
これから年末にかけて邦画は漫画の実写化が多くなってくるみたいですね。銀魂、ジョジョ、東京喰種、鋼錬、やりすぎでしょう。どうみても成功するとは思えません。唯一の期待はハリウッドでの聖闘士星矢か?
それとボヤキですが最近面白い映画がありませんね。攻殻機動隊、メッセージ、よかったのですが、、、。期待は超えませんでした。
ないなーいい映画。
ポリゴンの進化
『シドニアの騎士』を読んで以来、弐瓶勉の才能の凄さに驚嘆していた。SFしかも宇宙モノとなるとなかなかここまでのスケール感とそれによるハードボイルドな世界観を表現出来る作家は出てこなかったのではないだろうか。
そんな原作者の初期作品を又映像化、しかも同じポリゴンピクチャーズでの制作ということで、実際原作未読にて鑑賞した。
ストーリー的にはどうも原作の1話目からということではなく、途中の話かららしい。なので、あくまでも映画化という尺の中で収まるように再構成されたという感じなのだろう。そこが分からないと確かに展開が分からず、世界観もはっきりとはしない。登場人物の台詞で徐々には判明してくるのだが、今作品はそれよりもどれだけアニメーションの表現力が進化しているのかということを見せたかったのではないだろうか?
今までのフラフラした人間の表現が今回はシャープにしかも重力感をきちんと帯びて動いているように思えた。その辺りのテクノロジーの説明は門外漢なのだが、何となく感覚としてCGアニメの将来性を大いに期待できる演出が施されていたのではないだろうか。
怒濤のような夥しい『セーフガード』の迫り来る臨場感等はアニメにしかできない演出だろうと大いに楽しませて貰った。
SFヲタクが泣いて喜びそうなハイレベルの作品であると感じる。ストーリーは置いておいてね(苦笑)
電基漁師のヘルメットってアレでね?
電基漁師のヘルメット、どこかで見覚えがあると思ったら、実写映画『ロボジー』の爺ロボットの頭部とそっくりだった。まあ、時系列ではこっちが先(BLAME原作は20年前、ロボジーは5年前)だから、どうでもいいけど。
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