エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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プロメテウスの大風呂敷はちらかったまま
リージョンフリーの輸入盤で視聴。
ほとんど英語のセリフも英語字幕で何とか理解できた程度でしたが、考えてみると「エイリアン」を見たことがないのに、「コヴェナント」だけ見ても仕方がないのかな。とも思いました。
そもそも、「プロメテウス」で描かれた、生命の起源への壮大なドラマが、実は「エイリアン」の前日譚だったという究極のネタバレには、あきれ返るやら、商魂たくましさに感心するやらで、同じタイミングで進行している「ブレードランナー」と相乗効果を及ぼしあっているようですが、どちらの映画もちゃんと見てないのに、なぜかお話のほとんど核心に至るまでを知っているのです。
割とそんな人は多いんじゃないでしょうか。「何となく知っている」から、いっぺん見てみようかな、なんて考えている人には、丁度いい映画かもしれません。
「オデッセイ」がとてもお気に入りの一本になったので、少しだけ期待していたのですが、やっぱり怪奇的なクリーチャーを前面にフィーチャーした、スリラー映画には没入できませんでした。ひとつも怖くないしね。
マイケル・ファスベンダーの何考えているのかわからないアンドロイド(これも実はレプリカントの親戚らしいとか、タイレル社とか、アタリ社なんて設定も、裏にあるんじゃなかろうか)の演技には、ちょっと背筋が寒くなりかけましたが、なぜ「プロメテウス」の時よりも老けているのかが、よく分かりませんでした。たぶんストーリー的には説明してあっても、私の英語理解力の限界がそこらへんだったからでしょう。
とにかく、「プロメテウス」のドあたまに登場した、生命の起源を創り出したであろうシードマン(タネをまく人)の謎には、いっさい触れないまま、生命の多様性が行きついた進化が一方では人類を、他方ではフェイスハガーを創り出したことで、いよいよリドリー・スコットは自らの世界観をつなげてしまうのだろう。なんて馬鹿らしい。。。
2017.9.27
シリーズの新テーマを見出したリドリースコット
元祖(1作目)エイリアンへのストーリーの繋がりにこだわりのあるファンが多いようですが、(プロモーション的にも「エイリアンの起源の秘密が明かされる!」みたいな売り方ですが)もはやリドリースコットの関心事は、そこには無いようです。
数々の傑作を生み出したキャリアの末、80歳過ぎにもなって、モンスターと対決するだけの映画なんぞ作ってられるか、というところなんでしょう。
見終わってみると、冒頭のシーンで新シリーズのテーマが宣言されていたことに気付きます。今後のエイリアンは、「創造主と人間とアンドロイド」の関係と、それぞれの創造主への愛憎と、おそらくはキリスト教的な暗喩を散りばめた贖罪描いた大河ドラマになるのだなと。
それはそれで、ブレードランナーや2001年宇宙の旅といった作品との共通項のある、深遠なテーマへの挑戦なのだということで、納得させられました。
自分的ダメ映画の条件
自分的ダメ映画の条件。
登場人物に自分の方がマシと思えるバカが居ること。
前作のプロメテウスもこのコヴェナントのあり得ないバカが出てきます。
もうそれだけで駄作まっしぐら。非常に優秀な登場人物が最善の行動を行っているにも関わらず、やむなく追い詰められてしまう展開が見たかった。バカの有り得ない行動で追い詰められていく展開には辟易する。
ところでこれは1の前日譚だったっけ?
次作には期待だが。
前作プロメテウスは母性と人類種の起源と傑作怪物を無理に螺旋状に繋ぐ職人巨匠監督の変態性で成功したが、そのまま消化試合をこなす次への繋ぎの一本に付き合わされた感。
新味に欠けるのだ。
ところでこれは1の前日譚だったか。
ハードルを上げなければ大丈夫
エイリアンもスターウォーズやエバンゲリオンなどはコアなファンがかなり厳しい目でみてしまうため、自然とハードルが上がってしまいます。
エイリアンに関して思い入れのある人は不満タラタラの作品のようです。そもそもリドリースコットがエイリアンをここまでのし上げたのだから今作でやりたい放題でもOKでしょう。まだシリーズ続きそう!
釈迦の手のひらの様な話…
折角エイリアン1・2観て宇宙は広いので色んな生物がおるし怖いと思ったのに
結局は人間の作ったアンドロイドが手を加えていたとか…なんのこっちゃ!!
広い広い宇宙を舞台に身内の話なんかい!!
これを見せられたらエイリアン1の前半の神秘的部分がだいなしじゃわ。
映画自体はまあまあじゃけど、スターウォーズの7以降に感じた違和感と一緒!!
ないわ。
アンドロイドの独り善がり
なんだか「ブレードランナー」のようにレプリカントが人間の心を持ち、反乱を起こしてしまう内容に酷似している気が!?
ファスベンダー同士の戦いにゲンナリするし、乗組員は基本的にマヌケな連中ばかりで、エイリアンの誕生秘話的な方向性に進んでいたのか?納得は出来ずに、メインはアンドロイドの悪巧みが中心に娯楽大作のアクション映画に成り下がった。と、個人的に。
リドリー・スコットの悪い癖なのでワ?
まず「ハンニバル」は他人の傑作の続編であり「グラディエーター」は成功したが同じようなジャンルを連発し「ブレードランナー」の続編に関わり、懲りずに「エイリアン」を再始動させて、全て失敗。
素晴らしい作品を撮りながら、駄作も目立つ、こんなに良し悪しの波が激しい監督も珍しい??
あの女優さん「インヒアレント・ヴァイス」と同じ人だとは思えない、ビックリ!さ。
観ている側に先を越させる単純な演出!!
ビックリしないよ!気付いてるよ!あのファスベンダーが誰なのかは!!!
【宗教・哲学的】前日譚!
生物兵器エイリアンは、自らを生み出した親である異星人を滅ぼした。
一方でアンドロイドは親である人類をどう扱うのか…。
79年一作目に繋がる【宗教・哲学的】前日譚!
リドリースコット監督は80歳…
にしては発想がグロい!R指定作品。
(17/11/23)(20/3/19)
【「プロメテウス」の100年後、「エイリアン」の20年前に起こった出来事:エイリアンシリーズ第2作(時系列でいうと)】
リドリースコット監督のエイリアンへの想いは尽きない。今作ではエイリアン誕生の事実が描かれる。
そのリドリーのSF感覚は揺るぎないものであり、洗練された映像は大変見応えがある。
又、マイケル・ファスペンダーが演じる、デヴィッドとウォルターという新旧2世代のアンドロイドも魅力的。(マイケル・ファスペンダーのアンドロイド感が凄い。本当にアンドロイドじゃないかな)
只、ヒロイン、ダニエルズを演じたキャサリン・ウォーターストンはサブキャラが合うのではないかなとふと思ってしまった作品。
<2017年9月15日 劇場にて鑑賞>
エイリアンシリーズの作品性をさらに引き上げた本作
個人評価:4.2
プロメテウスの完全続編。伏線や謎を回収してくれる優れた脚本と感じる。
前話で描かれたアンドロイドであるデヴィッドの創造主への探求と憧れ。自分を作った人間こそが神であり、その人間を創造した創造主への憧れ。生命を作り出す事は、その者にとっての神になる事と同義。
神という言葉をエンジニアという表現を使っている世界観も素晴らしい。
人間が作ったアンドロイドが、人間と人間を作った創造主を脅かすエイリアンの創造主になり、彼らの神になるラストは、シリーズ通しての謎を一気に回収する結末として、感動すら込み上げる締めくくり。
単純にパニックSF好きのエイリアンファンには響かないもしれないが、本作の物語でエイリアンシリーズの作品性がさらに増す仕上がりになっている。
エイリアンの起源は人間?
また(まだ?)エイリアンかよ、と思いつつ「オデッセイ」が予想外に良かったので、観に行ったらやっぱり駄目でした。どっかで観たようなシーンばかりで新味も無いし。興行成績が悪くて続編作れないらしいけど、それが正解。
リドリー・スコット監督
エイリアン1作目のファンであるのでかなり偏りのあるレビューになる。
過去作やH・R・ギーガーを最大限にリスペクトした作品。AVPシリーズとは別の話になってしまうが、それ以上に確立した世界、作品を見事に作り上げたと思う。
登場人物や設定、ストーリーはどれも良く作られており私は良い作品だと思っている。
しかしエイリアン1作目には敵わないところもあり、もう少し全体の尺のクリーチャーの割合を増やし、クリーチャーによる恐怖を深掘りして欲しかったと私は思っている。
エイリアン進化論☆
前作を見ていたので、
続編ということで観た。
本シリーズ、
映画「エイリアン」の前日談だったんですね。
観た後に調べてみて知りました。
前作「プロメテウス」は、
人類誕生の謎を解く創造主を追う、
そんな映画だと思って観たのだけど、
なんだかエイリアンに似てるような、、、
オマージュものなのかなあ、、、
って思って観ていたのを思い出した。
本作はエイリアン萌えには、
たまらない一作でしょうねえ。。。
エイリアンの進化論がよく分かる。
三部作らしいので、
次回作もあるらしい。
怖いもの観たさで観てしまいそう。。。
挽回したのでは?
プロメテウスはぱっとしなかったが、それを今回は挽回したのでは?しかし、まあ、いろんな意見があるようで。
プロメテウスはなんというか、気負い過ぎた感じがあって頭でっかちで中身が薄いという印象だった。それを踏まえ、やっぱりこれだよな、というところに戻ってきている。
プラス前作でチャレンジしたであろう新しい映像技術も加わりバランスがいい。ビジュアルコンセプトについてはHRギーガーが遺したものをより忠実に再現する方向でしょうか。グロテスクでありながら神々しさを感じさせる美しい造形美が随所に見られます。
ヒロインの選択もばっちりかと思う。
ラストのアンドロイド替え玉はくるくるでやっぱりきた、とみんな察したことでしょう。それもまた楽し。
設定資料集か短編で十分。
これは最新技術でエイリアンを描くことと、エイリアンの出生の秘密を明かすだけの目的で作られた映画である。それ以外は全く興味ないという姿勢が表れている。登場人物は馬鹿ばかりで、まず基本的な行動さえ取ることができない。せめて普通くらいの知能レベルにしてもらえたら見やすい映画になったと思う。
え??? 難解すぎる…
エイリアンシリーズは、コレが初めて。
映像のクオリティはとても高く、空虚で洗練された雰囲気が未来世界をイメージさせる。
一方で、主人公たちのとる行動がどれも稚拙で、未来人のくせに「バカなんじゃないの?」と思わざるを得ないシーンがたくさんある。ヘルメット取るのが早すぎだろ!!一安心したからって、宇宙船内でイチャイチャするなよ!!など。
そして、肝心のエイリアンをサポートするアイツ!とても知的で無敵な存在だけど、本作で描かれる作戦はなかなかの行き当たりバッタリで、とても上手いとは言えない。
エイリアンシリーズを見ている人には、過去作との関連があったりして面白いのかもしれないけど、全く見ていない私には、サッパリでした。
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