エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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SFホラーかくあるべき!
SFホラーとはこうあるべきである。『エイリアン2』の監督であるジェームズ・キャメロンは、リドリー・スコットは『エイリアン』シリーズを拡げすぎ、散漫になっている...とこの『プロメテウス』から続く三部作を酷評している。しかし、『エイリアン』シリーズは"SF"ホラーなのである。『エイリアン』シリーズ初期は"ホラー"映画でしかなかった。それらのSF要素など、ホラーという主題に施した表面的な装飾・仮面でしかない。つまり、言ってしまえばSF映画でなくて良かったのである。
SFというのは、ただの装飾ではない。SF作品の求めらる要素とは、「科学技術の高度の発達・進歩(ユートピア)によって明るみにされる、人間の本質・意義・問題」ではなかろうか。
それゆえに、『幼年期の終り』『2001年宇宙の旅』など、人類の究極的な進化を描いたA.C.クラークはSF界の傑作を数多く生み出した巨匠であり、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督での続編が決定した『ブレード・ランナー』はSF映画で最も優れた傑作の1つと言われ、そのドゥニ・ヴィルヌーヴの『メッセージ』はSF映画史に残る傑作となったのである。
本作での「創造物」であるデイヴィッドの「創造者」としての狂気的な好奇心は壮大かつシリアスなものであり、まさにSF作品でしか描かれ得ないものだ。聖書を多数引用した人間と創造主である神とを接近させた主題は、かつての『エイリアン』シリーズにはなかった。
勿論、『エイリアン』シリーズ最大の魅力である、H.R.ギーガー(最近、亡くなった。この間横浜で回顧展が開催され、現在TOWER RECORD渋谷店で開催されている。)原案のエイリアンの造形の恐怖、ホラー的サプライズ(これは、多数のフォロワー的作品を産んだ。最近では『ライフ』。しかし、やはりこれは『エイリアン』シリーズの特権である。)には欠かさない。初期作へのリスペクトも見られる本作のそれは、往年のファンを魅了する。
初代『エイリアン』を作り上げたリドリー・スコットがおくるH.R.ギーガーの恐怖の世界による壮大なSFの世界は、ファンは勿論、誰しも必見である。
前日談としては遠い。次に期待
今日公開初日で拝見しました。
ネタバレもあるので、ご注意下さい。
プロメテウスの10年後。移住計画を使命として宇宙を進むコヴェナント号。宇宙風に煽られて損害を受け、修理中に謎の信号を受信。送信された星に進路を変更し、ある太陽系にある第四惑星に向かうとそこは…
★リドリースコットの頭の中はエイリアンから人類創造の謎にシフト。
エイリアンシリーズ。それは、端的に言えば「得体の知れない謎の生命体に人類が脅かされる」というシンプルなものだった。もう一つの主題があるならば、「女性の強さ(母の強さ)」みたいなものだった。
プロメテウス、コヴェナントに関しては、「エイリアンを作った設計者(エンジニア)は、人間も作っていたらしい」「設計者に会いに行く旅」「人間とは何か」となってしまった。
だから、この二作を見た時に、エイリアンはあくまで添え物。リプリー的な女性も、あくまでエイリアンシリーズという骨組みを残すための部品となってしまった。
変わってフィーチャーされたのが、「人が設計者となって作られた人(アンドロイド)」のデヴィッドとウォルター。
プロメテウスとコヴェナントを繋ぐのも、この2人のアンドロイド。
彼らが、設計者に対して疑問を抱き、そしてデヴィッドは次の設計者(神)になろうとする。
コヴェナントはそんな話でした。
なんか、壮大な実験映画のように、「神と人類」みたいな沢山の伏線が散りばめられた作品になりました。
エイリアンという作品はどこへ向かうのでしょう。
作品のストーリー的には、早めに
「あ、プロメテウスで飛び立った星に行くんや」
と気づいてしまうし、ラスト付近で、「あ、デヴィッドとウォルター入れ替わるんちゃうん!」
と、先読みが安易にできてしまい、どんでん返しもなく、次回作を匂わせて終了する。
だが、面白くない訳じゃない。エイリアンシリーズとして見てしまったら、エイリアンシリーズではない。
よく言われている、エイリアン一作目に繋がる前日談でもない(西暦的に前なだけ)
プロメテウスシリーズとして見た時にはちゃんと成立するし、アンドロイドの旅として見たら、ブレードランナーやAIみたいな旅物語だし。
なんか、同じ主題で思い出すのは、「スターゲイト」ですかね。
プロメテウスを見てるのが大前提映画でしたが、一見の価値あり。
afroito
原点にもどったってかんじ。
エイリアン好きなら見てほしい作品
特にデヴィッドと新種エイリアンとの対話はエイリアンアイソレーションのエイリアンとアンドロイドが対話してたときのような衝撃でした。
しかし船の内装は1とにてたのでよかったのですが、技術力に関しては1より明らかに進歩しすぎてエイリアンの前日譚とはおもえないでのが残念です。
そして最大の疑問点が2つのこります。がチェストバスターでそこをどう生まれたかと、デヴィッドの体の再生についてです。
なぜかというとチェストバスターはもともとクイーンエイリアンからうまれるものですしエイリアン1でもエンジニアのお腹にエイリアンが出たような描写があったのでエイリアン1はわかるんですが中にフェイスハガーが入ったものをつくりだすのはむりなきがします・・・
またデヴィッドの体をあの船でどうやって服まで作ったかパーツはどうしたのかとかちゃんと書いてほしかったです。
予習復習
2017-62
ターミネーターファスベンダーvs近藤春菜。
『ダンケルク』全然わからんかったから、ここのレビュー読んでちゃんと『プロメテウス』仕込んだ上での観賞。
バカはバカなりに努力。
公開初日に見るのはぎゅうぎゅうで見なきゃいけないのが嫌で好きじゃないんですが、どーしても気になったから。
案の定おっさんに挟まれた。
靴脱いだおっさん、足の裏こっちに向けるのまじやめれ!
というイライラも、話が進むにつれのめりこみ、気にならないように。
(びっくりして、はっ😨と息をのむ瞬間にオイニーが来るのはまじ勘弁だったけど。)
ベビーグルートはかわいかったけど、ベリーエイリアンはおぞましい。
危機に陥るまで弱冠長いかな?と思ったけど、話に緩急があってよかった。
あとあとみなさんのレビューを読むと、矛盾点やツッコミ所が満載でびっくり。
みなさんよく気づきますね😨
でもバカはまったく気にならず楽しめました。
何よりこれを撮ってるのが80歳のおじいちゃんってだけで脱帽です。
やっぱりシガニー・ウィーバーの系譜でベリーショートの女性が必要なのかな😃
近藤春菜に見えるんだけど。
やっぱりやっぱりエイリアンらしく、お色気とスラングでピー音もあって、賛否両論でしょうけど、らしいかなと思います!
流行りの絶望
ミストからこっち、ハッピーエンドが少ない様な…エイリアンは特に自作につなげたい感満載でした。
初日の初回なんで混んでるかと思いきやガラガラ。初回は吹き替えしか選べず仕方なく吹き替えで見ましたがこれがいけなかったかも?!
眠くなってきました…てか寝てしまいました。
後半にぎやかになりましたので目が覚めましたがエイリアンの神様の思い通りになってしまいました。
絶望系なんだろうけど何だか次回が楽しみね♪的な感じで終了。
ミストやLIFEのような汗や涙が出ちゃう様な絶望感が無かったです。もひとつ言っちゃうと宇宙感も少ないです。。
星3つで。
今回はエイリアンがしっかり出ます。
エイリアン1の前日譚と銘打った新シリーズ二作目。
前作「プロメテウス」を観ていないとストーリーに面白みが無い。
エイリアン(完成体)誕生の秘密が大体解かり、前作が殆どエイリアンが登場しなかっただけに今回はしっかり出るので嬉しい内容。
今回の女主人公はシリーズ中1番弱々しいが、いざ活躍する時は活躍するまた違うタイプの女性。
クルーも1人イライラする女性はいるが、それ以外は良かった。
ただし、襲われ方がワンパターンなのは否めない。新鮮味が無い。「おおっ」と思ったのはラストバトルぐらい。
プロメテウスが不満だっただけに、シリーズ的に繋がりを魅せた今作の出来には満足です。続編ありそう。
しかし、ネタ切れかな。私的にシリーズ終了でもいいと思います。
アンドロイドの為の映画かな?
エイリアン好きの私にとって、プロメテウスとエイリアンを繋ぐための映画としては面白いと思った。
ただ、アンドロイドありきな所がエイリアンには勝てない。
エイリアンを作ったのはアンドロイド。それは分かったけど
アンドロイドにフォーカスしすぎており、この映画をみて楽しいと思うのはアンドロイドだけなのでは?と思う。
少なくとも、1度も元のエイリアンのようなSFホラー要素はないし、それを見たい人にとっては拍子抜けである。
想像以上にエイリアンしてました!
実に胸糞悪い作品でした
現実味の無い映画
30年前ならSF映画として楽しく見れたと思うが、現在ではもはや近未来の出来事として成立しえないストーリーでしょう。
クルーはリスク管理もまともに出来ないおかしな人間ばかりで、責任感も覚悟も無い。2000人もの命を預かっているのに下らない理由で計画を勝手に変更。いきなり有人機で未知の惑星に出向いて、地球と同じカジュアル服でピクニック気分で歩き回り、挙句に簡単に寄生生物に憑りつかれてしまう…あり得ないでしょ、そんなの。
ラストも予想通りでしたが、そもそも母船のコンピューターがアンドロイドの個体を識別しないなどあり得ません。22世紀の設定なのにとことんあきれた設定の映画です。
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