劇場公開日 2016年8月6日

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「こどもの気持ちを、繊細に表現」太陽のめざめ ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0こどもの気持ちを、繊細に表現

2021年10月30日
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秀逸な作品です。

養育能力の低い母親から受けた心の傷を抱えながら、成長していくマロニー。
彼が何を求め、何に怒り、どう表現していくのか、これが細やかに演出されている。

マロニーの成長だけでなく、周囲の大人たちの視線。ここも、素晴らしい。

どんなにひどい親でも、その親なりに愛があり(たとえそれが独りよがりでも)、常識的な人たちから見たら、ダメな親でも子どもは親を求め続ける。このジレンマが本当に、うまく描かれている。

国は違えども、日本でもまったく同じ光景を、どれほど見てきたことか。

このアンバランスを理解せずに、支援は成り立たない。常識が人を変えることはなく、マロニーと判事の交流を学びにするなら、陳腐だけれど「愛と信頼」が人を変えるんだろうな。

そして、親じゃなくても「信じてくれる大人」が子どもたちの回りにいれば、子どもはまっすぐ育っていく。
対人援助をお仕事にしている方々に、ぜひ観ていただきたい作品です。

ミツバチば~や