人生は小説よりも奇なりのレビュー・感想・評価
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居たたまれなさ切なくて…
長年慣れ親しんだ環境から
訣別せざるを得ない羽目になり
最愛のパートナーとは離れ離れに
居候生活を余儀なくされるふたり。
身の置きどころのない寂しさから
相手のこころをひたすら求める姿に
胸に錘を入れられたような
切ない思いに包まれてしまった…
自分が誰かの記憶に残ることの
幸せをふと噛みしめる
後味の良い映画でした。
期待していた分、薄味だったかなと。中高年のゲイカップルなら、親戚よ...
期待していた分、薄味だったかなと。中高年のゲイカップルなら、親戚よりもゲイコミュニティの友人関係の方が頼りになりそうなものなのに。映画の中にその話が出てこなかったところをみると、監督はストレートなのかな。
サラーっ、と叙情的に。
同性婚をした直後から、実はまだまだ偏見が多いばかりの難題がふたりにたちはだかり…。
って話だけどあくまでも語り口はライト。重い感じはなし。ノーマルでも、似たような話はあるしね。
音楽教師と画家の恋だからか全編心地よい美しい音楽と眩しい映像が続いて実に気持ち良い爽快感でした。
普通の人々の切ない愛
39年連れ添った同性愛のカップルが結婚式を挙げた途端に、世間の逆風にさらされる・・・
タイトルや予告編から、なんだか可笑しくて笑える類の映画かしらん、と思って出かけました。
カップルのひとりは画家のベン(ジョン・リスゴー)、彼は年金生活者。
もうひとりはジョージ(アルフレッド・モリナ)、彼はカトリック教会で音楽を教えている。
しかし、同性婚を理由にその職を馘になってしまう。
生活に困り、いま住んでいる部屋を売って、安い部屋に引っ越そうという計画。
その間は、ベンは甥夫婦の部屋に、ジョージは同性愛仲間の部屋に厄介になることにしたが、部屋を売った金額は1万ドルと少し。
二進も三進もいかなくなってしまう・・・
というハナシ。
当初期待していたような笑える話ではない。
笑える話でないことは、映画が始まってすぐわかる。
ショパンの調べが全編を彩り、ジョン・リスゴー、アルフレッド・モリナの瞳には相手に対する慈愛と深い哀しみが窺い知れる。
ただ愛しいひとと一緒に居たいだけなのに・・・
原題は「LOVE IS STRANGE」。
愛は奇妙なものかもしれないが、ふたりは奇妙でもなんでもない。
ただただ普通のひとびとなのだ。
最後もどちらかといえば、そっけない。
心臓に病を抱えていたベンが、あっけなく逝ってしまうのだ。
それも、ふたりで暮らせる安い部屋が見つかったにもかかわらず。
そんなそっけない終りが、この映画を心に残るものにしているかもしれない。
ただただ普通のひとたちなのだから、人生の終りなんてこんなものかもしれない。
あっけなく逝ってしまったベンだけれど、ジョージやベンの甥の息子には大切なものを感じさせ続けている。
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