ヨーヨーのレビュー・感想・評価
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見世物がテレビによってやって来る。
昔、関西の芸人のテレビ番組に『心は◯ンリー気持ちは・・・』と言う番組があった。
メインになる話の裏で別のストーリー画家進むと言った内容。こう言った映像が元祖なのだと知った。
他の方のレビューにも触れられているが、いろんな映画のパロディーも満載。
その中で、映画ではない絵画の引用が心に残った。
ミレー『晩鐘』
ピカソ『ゲルニカ』
ベラスケス『ラス・メニーナス』
ルオー『道化師』
結局、パイプは吹かせないあのオチ。
結局、鍵は取り付けられないあの落。
結局、オチがなかった階段のあの落。
直後の朝、時計が落ちる。しかも、取り付けた鍵は逆の落ち。
つまり、ショートコントのようで全て繋がっていつの間にかストーリーになってしまう。
見世物がテレビによってやって来る。つう事を語っていたが、わかる気がする。つまり、ストーリーを楽しむのではなく、ストーリーに支配されて、鑑賞する者の気持ちは無視。そんな事言っているように思えた。
ぼくは傑作だと思うが。
山本耀◯なる芸術家気取りが『左右対称は美では無い。』と豪語した映画があったが、この映画は左右対称を強調していたように思う。そして、それからの解放ってことなのかなぁ。メイド・イン・ジャパンの靴下が四本指で左右対称になって見える。凄い。14年前にフランス人は考えていた。
一作品で
複数のマルチな実験が試みられた作品◎
あるべき音を少し変えてみたり
通常ならあるはずの様式をすっ飛ばしてみたり
見るものの感覚に揺さぶりをかけながら前半は進むが
後半工業主として成功し屋敷の再建かない
再び映画の時に差し掛かる展開では
勘違いや思い違いにより複雑に交差しおかしくなっていく様を淡々と描き切ってると思えた(^^)
1人で制作監督したからか
モンティ・パイソン的完成度は観られなかったが
十分刺激的に楽しめた作品だった!
名作だね📽
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