「【”それでも僕は、出稼ぎに行ったお父さんを探す。”少年が近代ブラジルで行われる搾取される農民、伐採される森林、独裁政権が支配する都会を見ながら歩む姿を描いた魅力的で斬新な絵柄のアニメーション映画。】」父を探して NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”それでも僕は、出稼ぎに行ったお父さんを探す。”少年が近代ブラジルで行われる搾取される農民、伐採される森林、独裁政権が支配する都会を見ながら歩む姿を描いた魅力的で斬新な絵柄のアニメーション映画。】
ー 今作では、アニメの人物は喋るが字幕が無いので、想像しながら鑑賞する。そして、ミニマルだが色彩豊かな、どこか温かみのある画も魅力的である。-
■親子3人で幸せな生活を送っていた少年。
だが、父がある日列車に乗って出稼ぎに旅立つ。
父を見つけて連れ戻そうと決意した少年は、過酷な労働が強いられる農村や、独裁政権がはびこる国際都市を旅し、出会いを重ねて、歩みを進めていく。
◆感想
・優しい絵柄の中で描かれる近代ブラジルで起きているだろう、事象が場合によっては映像や写真も駆使して描かれる。
・少年の脚は一本の線で描かれるミニマルさであるが、決して貧相ではなく色彩豊かである。
・少年は、レビュータイトルに記した様々な事を見ながらも、父を探す歩みを止めない。
<そして、今作では様々な事が暗喩的に描かれている気がする。それは、ネガティブな事であったり、ポジティブな事であったり。
だが、それは、全て観る側に解釈は委ねられるのである。
今作は、不思議なテイストの、けれども魅力的で斬新なアニメーション映画だと思います。>
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