「危険すぎる戦い。主人公が挑む“命のやりとり”。」トランス・シューター 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
危険すぎる戦い。主人公が挑む“命のやりとり”。
【賛否両論チェック】
賛:生きるか死ぬかの“命のやりとり”の中で、ひたすら何かを追い求め続けるような主人公の姿が、激しくも切なく描かれていく。リアルすぎる緊張感も、他の映画では味わえない。
否:後半は主人公達の葛藤がメインなので、前半のような試合の緊迫感はあまりなく、失速感が否めない。
一歩間違えれば死んでしまうような、まさに“命のやりとり”が繰り広げられる危険なファイトの中で、次第に自身の体と心を蝕まれていく主人公の姿に、観ていて鬼気迫るものを感じさせます。
ただ、前半がそうしたファイトでハラハラさせられる分、後半での主人公が葛藤を続ける描写には、どうしても違和感があり、失速してしまった感が否めません。出来ればもっと、主人公の戦う姿を観ていたかったような気もします。
それでも、他の映画ではなかなか観られないような、リアルな戦いの中での息詰まる緊張感を、是非ご覧になってみて下さい。
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