劇場公開日 2017年4月21日

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「ストーリーは○、もろもろの背景は△。」美女と野獣 らきおさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ストーリーは○、もろもろの背景は△。

2017年6月6日
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人種的配慮なのだろうか。
お城の舞踏会に黒人がいる違和感。
これが現代劇なら全く問題ないし、ファンタジーでも「そういうのもアリだよね」と思う。
(例えば舞台版ハリー・ポッターのハーマイオニー役の黒人女性とか。好き嫌いは別として。)
でもこの話は背景として、一応フランスの、お城に王子様がいた時代の物語(全編英語だけど)。
わざわざ黒人を入れる必要はあったのだろうか。
例えるなら日本の時代劇にちょんまげを結った白人や黒人が出てくるような違和感を感じた。
逆に、人種差別への配慮というなら、東洋人は一人もいないのはなぜ?
そしてメインキャストは、当然のように白人だけ。
時代の流れとは言え、中途半端なことを・・・と思った。

あと、CGにお金がかかったからか、各場面にスケール感がないのも気になった。
せっかく映画館で観ているのに、お城や森に広大さが感じられなかった。
舞台セットを見せられているような感じ。

とは言え、野獣のベルへの愛や葛藤、ベルの強さと美しさ、ガストンの悪役っぷり、家具に変えられた召使いたち、特にルミエールの明るさなど、ストーリー自体は楽しむことができた。
ミュージカルだけど、物語の世界には入り込めた。

美女と野獣というコンテンツの圧倒的知名度と、エマ・ワトソンの人気で、世界的にヒットしたのかなという印象。

らきお