「ディズニーの底力〜」美女と野獣 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニーの底力〜
もう、多くの方がレビューを書いておられるので
今更ですが、まあ〜流石に「ディズニー」
その一言に尽きます。
基本の部分がそもそも半端ないのに
そこに最新のCG技術と音響技術
微に入り細に入り作り込まれたセットと
一流の役者を集められるブランド力!
ああ〜〜もう楽しすぎ〜美しすぎ〜。
特に中盤、魔法にかけられた城の従者たちがベルを
ディナーでもてなすシーン
まるで「パリのアメリカ人」や「水着の女王」と言った
往年の名作ミュージカルを彷彿とさせるシーンを
CGで再現した場面にはもう脱帽!!
往年の名作ミュージカルファンとしては
この手法でまた、夢のようなミュージカルを是非作って欲しい〜
細かい演技としては
野獣の魔法が解けて王子に戻った瞬間、戸惑うベル。
人間の王子の顔を見つめて、たった一つだけ変わらなかった
優しい眼差しに気付いて初めて、王子に抱きつくシーン。
王子の本当の顔を知らないベルならでは戸惑いと
自分への愛が変わらないことを感じて初めて安堵するベルの気持ちが
とても丁寧に表現されていていいシーンだと思います。
そこに上手く引っ掛けた
最後の舞踏会のシーンでベルが王子に言うある言葉、
あら、もともとそっち系が好きだったのね!!(笑)
一つだけ、今作と言うよりは
「美女と野獣」そのものに対する疑問として
ベルがもしも醜い女だったら、野獣はどうしたのだろう?
長年、野獣として絶望的な暮らしを続けてきた日々の間に
人は見た目ではないということを、彼は学習したのだろうか?
そういうことの描写は無かったと思うんです。
そこはレア・セデュー演じたフランス版にも出てこない。
そもそもの1740年に書かれた原作を読んだ訳でもないので
私の中では解決しないかもしれない〜