「結局、自分本位。」ロブスター えっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
結局、自分本位。
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男女の痛い恋愛模様、人間模様を突飛した設定で描いた作品。
独り身の人間が迫害される世の中、妻から捨てられた主人公はある施設に入る。そこでは、《45日以内にパートナーを見つけなければ動物にされる》というルールがある。45日という期間は、《狩り》で捕獲した独り身の人間の数の分延長することができるらしい。
まず、この設定がおもしろい。この作品に入り込めるかははここで分かれると思うのだが、わたしはこのシュールすぎる世界にとても引き込まれた。
パートナーと結ばれるために《共通点》をつくりだし見事結ばれ施設卒業が近い友人に触発されて、無理矢理《共通点》を演じる主人公はそれが原因で悲劇にあってしまい、すべてが馬鹿馬鹿しいと施設から脱走するもの、その先で出会った《独り身族》の中の女性と恋におちる。
人という生き物のは、やってはいけないことに燃えるものだ。
《独り身族》のルールを破ったふたりは、もちろんそれ相応の罰を受けることになる…
結婚しないやつはダメだみたいな世の中を描きながら、結婚なんて恋愛なんて馬鹿馬鹿しいという皮肉が込めてるのがこの作品の魅力だと思う。
演者が全員素晴らしく、舞台設定、スローモーションとクラシックを使った映像も素敵。
とてもおもしろかった!!!
レイチェルワイズはやっぱり可愛いし、レアセドゥはこういう役似合うよね。
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