「いま二つ、煮え切らず。」ヒーローマニア 生活 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
いま二つ、煮え切らず。
いろいろな思いはあるが「監督、これで良いんですか?」と、まず思ってしまった一本。
地元出身監督の、ほぼオール地元ロケ作品ということで応援したい気持ちはあるのだけれども。
冒頭のただ見難いアクションに始まり、「怪奇大家族」で惚れた、あの頃のような演出のキレも見えず、何より致命的に笑えないのは観ていて悲しくなってしまった。
主人公たちのキャラの掘り下げも特に無く、ストーリーも唐突。
唯一出演陣が楽しそうなのは伝わってきたのだが…
「誰が、誰に観せたくて作ったんだろう?」
一つ一つのシーンがどこで撮影されたか、すぐに分かってしまうぐらい嫌と言うほど見慣れた風景が出てくるのには若干参ったし。
(サザンクロスでやりたい放題!ニーナさんは国に帰ったよ笑)
逆にそのおかげで「映画の魔法」はこうやって斯けるんだ…と関心もしたけれど。
地元自治体が出資して、地元民の郷土愛増進のために撮られたプロパガンダ映画じゃないんだよなコレ。
まさにいろいろな意味で「迷走」と呼ぶに相応しい作品。
あ、小松菜奈氏だけは過去出演作中でダントツに可愛かったです。
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