「時代展開が年配向けの映画だと思う」海賊とよばれた男 みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
時代展開が年配向けの映画だと思う
出光の創業者の実話を基にした作品。
百田さんが書いていることも知ってたし以前から出光一族は有名なので幾つか情報はありました。映画化されると聞いて期待して観に行ったからか少し辛口になってしまうことをお許しください。
先ず、永遠の0に続いて主人公役は岡田くん。
スタートは年配の岡田くんから始まります。
それだからか私、少々時代のスイッチの感覚についていけませんで…
しかも彼の怒鳴り散らす気性の荒さについていけず、主人公の海賊っぷりが最初の方は伝わらなくて、ようやく海の上で油を売り始めるところでピンとくる。ただ、仲間って求めてると集まるんだろうなと思いました。気になったのは綾瀬はるかの存在。あの存在がラストまで引き延ばされるんですが、彼女の存在は必要だったかな…そんだけ主人公は働き者だったってアピールだろう?それとも実をつけない女性は身を引けってこと?退くも勇気ってこと?このご時世に時代錯誤甚だしい。
もぉ一点気になったのは私の事前リサーチが足りなかったのですが国産の油って何だろう?そしてメジャーって何だろうって思いました。
観た後ウィキで調べましたが…石油に関するというか石油市場に関する知識が足りないと、むむっ?とするタイミングが幾つかあるかもしれません。
ただ総じて前向きかつ大胆不敵な主人公には社会人として勉強させられる姿勢は沢山あります。仕事は自ら作れとか、先見の明、人を出し抜くアイデアやら。しかしながら映画では綺麗なことしか描いてないはず。きっと常識から外れた、もっともっと大胆不敵かつ法すれすれのことをガツガツやって世の中を変えていたんでしょうね。話し合いで解決しようって現代の感覚とは世代が違いすぎて歴史を変えた感じが今一つ伝わりにくいことも多いのですが、ひとまず近日中に出光美術館にも行ってみたいと思いました。